■「鮮度最強」の秘密その2 港から近い漁場
主な漁場となる久能の沿岸部は港から10分程度の場所にあり、近いときには港を出て数分程度の海域で漁をすることもある。そのため、運搬船に水揚げされたしらすは10分程度で市場へ到着する。沖合で漁をすれば港まで数十分〜数時間かかるため、足がはやい(鮮度がすぐに落ちる)しらすにおいては、その差は歴然だ。
■「鮮度最強」の秘密その3 市場に運ばれた直後に競りが行われる
運搬船によって運ばれたしらすは、港へ到着直後に漁協職員やスタッフの手によって降ろされ、次々と港内の市場へと運ばれていく。スタッフの連携が良く作業が早いところも「鮮度」へのこだわりが感じられる。
市場に運ばれたしらすは、仲買人によりチェックされ競りにかけられる。多くの港では競りの時間が決まっており、開始までしらすを置いておくのがほとんどだが、用宗漁港では市場に運ばれ次第順次競りにかけられていく。競り落とされた「しらす」は直後にトラックへ積まれ、水揚げから最短で20分程度で加工場に運ばれて製品化される。