戦前の古地図を見ていると、車道やトンネルができる前の旧道が多く載っています。普段からなにかを探すのが趣味な私は、古地図と今の地図を見比べては旧道を探しに出かけることを楽しみにしています。

 街に近いと地元の方の散歩コースとして整備されていて歩きやすい場所も多いですし、なかには記載ミスなのか、出かけてみてもまったく道が確認できない場所もあります。

 穴場はトンネルができたことで使われなくなった峠道。峠道は随所に安全祈願の石碑や休憩所などが残されています。往時に思いを馳せながら探索し、見つけた小道や石碑などを現在の地図に書き入れて自分だけの地図を作っているのです。

■webやアプリの登場で古地図が断然身近になった

旧道に残された石碑の由緒や意味を家に帰り調べるのも楽しみの一つ

 私が探索時に使用しているのは古地図です。以前は、図書館に行って探したりと入手が困難でしたが、今はネットで簡単に閲覧することができます。

 例えば、時系列地形図閲覧サイト『今昔マップ on the web』は古地図と現代の地図を2画面表示し、現在と過去の比較が簡単に行えます。

今昔マップ on the web

時系列地形図閲覧サイト『今昔マップ on the web』

 またiPhoneとiPadを使っている私は、「スーパー地形」アプリも使用しています。他にもスタンフォード大学のHPで日本の古地図を見ることが可能なので、参考にしています。

<スタンフォード大学のHP>