■現在どのような準備をしているか、というと……

川根本町役場の皆さん、友人の添乗員さんとの一枚。おかげさまです

 なんと言っても一番は予約サイトの準備だ。シーズンに向けて、これが最初の関所だろう。昨年は、川根本町役場の皆さんが電話受付をしてくれた。正直なところ、予約方法まで詰めきれなかったので役場の皆さんに支えてもらったシーズンだった。

 電話受けた情報をパソコンに入力し、1日の終わりに予約状況をメールで送ってくれる。そこには、番地までしっかり住所が聞き取りされていて、備考欄には後日連絡があった変更内容と対応した日にち、対応者の名前もしっかり書いてある。もうわたし、川根本町に向かって足を向けて眠れません。コロナ対策のことや、1人1合お米を持参してもらうなど、案内しなければならないことも多かったので想像以上に大変だったと思う。

 私の勝手な気持ちだが、シーズンが終わった後は、役場の皆さんと1年を共に戦った同志のように思った。一緒にゴールしたような、そんな気持ち。

■今シーズンはネット予約に挑戦! 24時間予約可能に

同時進行で下栗の里で拠点を探しています

 そこまでのことを今年は予約サイト一本で補おうとしているから、そりゃ大変なわけだ。できるように準備を進めているけど、進んでは戻って、また進んで、という感じで行ったり来たりしている。

 そもそもそんなことが果たしてできるのか不安になるが、巷を賑わせているスターリンク(衛星インターネットアクセスサービス)を導入するため、電話よりネット予約! となったのだ。1人ではとてもできないが、昨年小屋に入ってくれた高橋くんが、サイト担当者とのやりとりや仕組み作りを担ってくれている。ありがたや〜。

 山小屋は街のホテルや旅館と同じ宿泊業。と言っても、特殊な宿泊施設だと思う。利用日、人数、連絡先の他に、どのようなルートで歩くのか、登山口はどこか、交通手段など事前にある程度の情報を聞いておく。また、こちらからお客さんに伝えなければならない情報も多い。

 ネット予約ができない方はどうしようか、と電話受付との二刀流も考えたのだが、小屋内は場所を選ばないと電波が安定しないため、現地で受付するのは難しい。麓に受付専任のスタッフを置きたいところだけど、光岳小屋はまだ麓に拠点すらないのです。それにおっちょこちょいの私だから予約は一本仕立てにしたい。

 予約ってシーズンの始まりだから、なんとかトラブルなく形にしたいところ。ご期待ください。