■おすすめのサブバッグ
●軽い荷物を携行するのに便利な「サコッシュ」
元々は自転車のロードレースで補給食を受け渡す際に使われていた軽量なカバンがサコッシュだ。軽くて荷物の出し入れがスムーズな点が登山にマッチし、今やサブバッグの代表格となった。
重量はモデルによるが平均すると50g以下で携行しやすく、肩にかけても負担を感じない。ポケットが大きく開くので、出し入れもスムーズだ。
荷物を圧迫しないため、筆者は菓子パンやタオルを入れている。容量は2L以下のモデルを選ぶと肩の負担感が少なく、装備も余裕を持って入れられるのでおすすめだ。
気をつけたいのは装備の重量。バッテリーやデジタルカメラといった小さく重量があるものを入れすぎると、肩に負担が集中して疲労感が増す。貴重品や行動食、グローブやサングラスなど一時的な収納や軽量な装備の収納に使うとよい。
●装備を腰でしっかり固定して収納できる「ウエストバッグ」
一昔前は登山で定番のサブバッグだったウエストバッグ。サコッシュの登場やさまざまなサブバッグが展開され、使う登山者も減っていた。
しかし、腰に付けることによる高いフィット感と移動中もブレない固定力という特徴に改めて注目が集まっている。最近では、豊富なポケットや軽量化を施された新モデルが登場し、今もなお根強い人気がある。
サコッシュと比較すると重たい装備を入れても負担感は少なく、ポケットも多いので装備を細かく分けて収納できる。容量は2L以上でも負担は少なく、行動に支障も出ない。筆者は日帰りで4L、テント泊山行では7Lを使っている。
装着時にバックパックのウエストハーネスが付けづらくなるので、何度か使ってコツを掴むとよい。
■試着して最適なサブバッグを選ぼう
サブバッグはバックパックと同様、サイズを実際に見てフィット感を確かめておこう。容量も実際に手にとって見ると、想像以上のサイズ感だったり、むしろ小さくて想定していた荷物が入らないこともある。
初めてサブバッグを購入する際はショップに行き、試着して決めるようにしよう。機能性ではないが、ウェアと合わせてコーディネイトを確認するのもおすすめだ。
装備の出し入れが驚くほど楽になるサブバッグを身に付けて、登山を快適に楽しもう。