■陰と陽のコラボ!? ザゼンソウとミズバショウの共演! 「ザゼンソウの里公園」
長野県諏訪市と辰野町の境界にある「有賀峠」。ザゼンソウとミズバショウのコラボが見ることのできる、「ザゼンソウの里公園」のトレイルも印象的だ。きれいに整備された木道や東屋は、この景色を見てほしいという思いがとても感じられる。
ザゼンソウは「ダルマさんが座禅を組んでいる姿のよう」ということから、その名が付いているようでとってもシュールな姿をしている。爽やかな色合いの“陽キャ”、ミズバショウのお隣だと少し地味? というか素朴? というか内気な印象の“陰キャ”だ。地面からニョキニョキ出てきて、あっちこっち向いて咲いているさまはとても面白い。このザゼンソウが約3万株もあるというから驚きだ。
1周30分ほどの木道のトレイルには、4月半ばでザゼンソウ・ミズバショウ・フクジュソウ・カタクリ・ワサビなど多様な花が咲いていた。諏訪湖やコヒガンザクラで有名な高遠城址公園もほど近いので、合わせて楽しむのがいいかもしれない。アクセスも良く、諏訪湖へも辰野方面へも快適なドライブコースだ。
スプリングエフェメラルとは「春のはかない命」。春先に咲き夏まで葉をつけると、次の春まで土の中で過ごす草花のこと。その可憐で、はかないその様から「春の妖精」とも呼ばれている。今年は花の開花が早くはかなさもひとしおだが、これから咲く花。そこに至るトレイルも無数にある。ぜひ自分のお気に入りのスプリングトレイルを見つけてみてほしい。