■雪解けが早かった2022-23シーズン

手つかずの新雪を求めて、多くのスキーヤー、スノーボーダーがバックカントリーへ(撮影:森田大輔)

 草花が芽吹き、全国各地が春の陽気を迎えると同時に、ウィンターシーズンの幕が閉じようとしている。

 今シーズンは積雪量としては全国的には例年並みであったが、3月になった途端に暖かい日が続き雪解けが急速に進んだこともあり、例年よりも早めにクローズするスキー場も多かった。

(参考URL:<2022-23シーズン スキー場 冬の雪の見通し 降雪量は平年並みか多い予想に>https://news.yahoo.co.jp/articles/66a2f725c09b55602c973351c898681685240dd5

(参考URL:<記録的に暖かい3月の平均気温、東京では148年間で一番か>https://news.yahoo.co.jp/byline/nyomurayo/20230331-00343555

 そして、残念なことにバックカントリーシーンでは、今シーズンも全国各地で雪崩などに巻き込まれる痛ましい事故が多数発生した。

 記憶に新しいのは、令和5年1月に長野県小谷村で発生した雪崩事故。外国人男性2人が巻き込まれ亡くなり、そのうちの1人はアメリカのフリースタイル選手でプロスキーヤーのカイル・スメインが犠牲となった。

 スメイン氏は自身のSNSに「信じられない雪質、やむことのない嵐、そして探検をすればするほど見つかる楽しい地形。これらが、私を毎年冬に日本に来させる理由だ」と投稿しており、日本の雪を賞賛していた。

 これほどまでに世界中のスキーヤー、スノーボーダーを魅了してやまない雪が日本にはあるのだ。

 世界に誇る日本の雪質は「JAPAN」と「POWDER SNOW」を掛け合わせた造語「JAPOW(ジャパウ)と呼ばれ、訪れる人を魅了し続ける。コロナ禍で人の流れが寸断されたシーズン中は海外スキー客を目にすることは少なかったが、規制緩和と同時に戻りつつあり、今シーズンはニセコでは多くの海外旅行客の姿があり、コロナ前を彷彿とさせる光景が広がっていた。

 海外スキー客の来日、バックカントリーシーンの人気拡大は、冷え切った観光産業にとって喜ばしいことではあるが、同時に雪山での安全に対する意識づけの重要性が、改めて浮き彫りとなったともいえる。