各地で桜が満開となっていますね。今年はどこも例年より早めに見頃を迎え、もう葉桜になっているところも多いでしょうか。のんびりとお花見をしながら釣り(フライフィッシング)をできるのも、この時期ならではの楽しみです。ポカポカ陽気、春爛漫の「渡良瀬川」へ行ってみました。

■水生昆虫の宝庫! 渡良瀬川でお花見フィッシング

桜並木と渡良瀬川。川岸を歩いているだけでワクワクします

 渡良瀬川は栃木県と群馬県を流れながら利根川に合流する一級河川です。キャッチ&リリース区間も設けられたりと、日本のフライフィッシングシーンを牽引してきた名釣り場の一つで、非常に難易度の高い有名ポイントがあることでも知られています。今回は群馬県、桐生市とみどり市の両毛漁協(漁業協同組合)の管内でフライフィッシングを楽しんできました。ちなみに、森高千里の名曲「渡良瀬橋」の舞台は、さらに下流に下った栃木県足利市になります。

両毛漁業協同組合:http://www.ryomo-fishing.com

 その流域は水生昆虫が豊富なことも特徴で、雪代の影響もないこともあって、特に春から初夏にかけてはフライフィッシャーにとっては垂涎のフィールドが多いです。

 3月も終わる頃、相川橋上流の桜並木がちょうど見頃を迎えていました。川沿いの散歩道は、まさに老若男女、多くの花見客で賑わっています。ところどころ、木の下に据えられたベンチは特等席、なかなか素敵な雰囲気です。

官能的なライズにドキドキしますが…… 簡単には釣れないのが悩ましい

 お花見リバーウォーキングをしながらライズ(魚の捕食行動による水面付近の変化)を見つけました。狙いをすまし、そっとフライを流してみると……。2回もバラしたのは、桜に見惚れていたせいにしておきます……。

■春爛漫! わたらせ溪谷鐵道沿い

桜咲き誇る中を走り抜けるわたらせ溪谷鐵道の車両

 渡良瀬川の流れに沿うように走る「わたらせ渓谷鐵道」は、渓谷美を眺めるのにうってつけです。ちょうど桜の開花状態も見頃で、沿線はまさに“風光明媚”という言葉がぴったりで、脇見運転をしないように最大限の努力が必要でした。

わたらせ溪谷鐵道、水沼駅のホーム。駅舎には温泉マークが!

 なかでも「水沼駅」は、ホーム周辺の桜の枝ぶりが見事でした。普段は鉄道写真は撮らないのですが、この春爛漫な景色を見過ごす手はありません。時刻表をチェックして跨線橋からパシャリ! さらに駅には、温泉と食事処も併設されています。帰りの楽しみが増えました。