■中禅寺湖のレイクトラウトフィッシング

●2023年の遊漁期間と時間

 岸釣りは4月1日(土)から9月19日(火)まで(船釣りは4月20日(木)から9月19日(火)まで)。

 釣りが可能な時間は、解禁日当日は午前5時から午後6時まで。4月2日(日)から5月14日(日)と、8月1日(火)から9月19日(火)は午前4時から午後6時まで。5月15日(月)から7月31日(月)は午前4時から午後7時までだ。

 レイクトラウトは冷水性であるため低水温を好む。そのため、比較的水温の低い解禁直後の4月かシーズン終了間際の9月が釣れやすいといわれている。特に、解禁直後かつ朝の時間帯はチャンスタイムだ。魚の警戒心がまだ低いため、特に釣れやすい。

 

●基本のルール(2023年3月現在)

・湖の西側エリアは釣り禁止
・レイクトラウトの生きたままの持ち出しは禁止 
・ルアーの針はバーブレス(カエシがついていないもの)を使用する
・岸釣りで使用できる竿の本数は1人2本まで(船釣りは1隻4本まで)
・レイクトラウトは1日3尾/人までの尾数制限で、全長20cm以下は採捕禁止 
・大使館の敷地への侵入、南岸近くにある上野島(こうずけしま)への上陸は禁止
・まき餌・よせ餌、シンカーリリースの禁止
・中禅寺湖にいる魚介類以外の持ち込み、ブラックバス類の密放流の禁止
 その他にも細かいルールがある。事前にチェックしてから出発しよう

■2022年の岸釣り釣行

●朝のチャンスタイムを狙う

 昨年は解禁日に釣行できず、4月2日(土)・3日(日)が中禅寺湖の釣り初めとなった。仕事をそそくさと終わらせて前日の1日(金)夜中に現地到着。すでに多くの車が停まっていて、アングラーたちの気配がした。ただならぬ緊張感だ。ここに集結するアングラーたちの気持ちは、きっと皆同じ。「我こそが釣りたい!」それだけだ。

 中禅寺湖で釣りをする際は遊魚券が必要だ。遊漁料金は魚種によっても違うが、1日2200円/人が基本。

午前2時半、遊漁券を買うために並ぶ釣り人の列(撮影:新井夏海)
遊漁券は常に見えるところ(キャップの後ろなど)につけておこう(撮影:新井夏海)

 釣り開始時刻と同時に投げられるように、遊漁券を購入したらすぐポイントに向かう。周りのアングラーたちも小走りでポイントに向かっていた。

 湖の東側の区域のみで釣りが可能で、主に国道側と山側にエリアが分けられる。国道側は湖の東側を通る国道120号線からすぐにエントリーができて便利。山側は駐車場から長くて1時間ほど歩いてからのエントリーだが、より自然の中で釣りができるため、筆者はこちら側が好きだ。

車の路上駐車は禁止のため各駐車場に停める(撮影:新井夏海)

 自分が入りたいポイントにはある程度目星をつけておくのだが、人気のポイントは早々に埋まってしまう。また、先に入っているアングラーに近づき過ぎるのはマナー違反だ。50m以上は離れるのがよいだろう。

 どこで釣れるのか……? こればかりは運と経験。一概にはいえないが湖の全域で釣れているので、まずはトライしてみることが大切だ。

 夜明け前にポイントに着きたいならヘッドライトを持っていくのがよいだろう。

中禅寺湖の美しい景色の中で釣りができれば、それだけで最高だ(撮影:新井夏海)