山を安全・快適に登るために、登山装備は自分の身体に合い、目的にかなうものを選ぶ必要がある。しかし、自分にピッタリ合う登山装備を見つけるのは、思うほど簡単ではない。そこで、筆者が登山装備選びの失敗談を打ち明かそう。その失敗談から、装備選びのしくじりを防ぐための行動を3つご紹介する。自身の登山装備を選ぶ際に参考にしてほしい。

■自分の足に合わない登山靴を選んでしまった

合わない登山靴を履いて、かかとが靴擦れした様子(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 筆者は登山を始めたての頃、スポーツ用品店で1足の登山靴を購入した。このとき選んだのは、サロモンの「X ULTRA」というシリーズの、約1万6000円くらいの登山靴。軽くて歩きやすそうだと思ったのが決め手だ。人見知りの筆者は、店員には話しかけたりはせず、試し履きだけして、登山靴を購入した。

 後日、購入した登山靴を履いて山を歩いたが、どうにも足がずれる感覚がある。短い距離なら特に気にならないが、長時間履いていると、靴擦れしてかかとに痛みが出るときもあった。あとで確認してわかったのだが、筆者の足は幅広だった。レギュラーサイズの靴は、人によっては合うだろうが、筆者の足には合わないようだった。

しくじりポイント1:店員に相談せずに選んだ
しくじりポイント2:足のサイズを測らず、合っていないサイズの靴を選んでしまった