■通販で買ったザックが登山中に壊れた

ザックの破損。ショルダーハーネスのバックル部分(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 筆者は山小屋泊にも挑戦したいと思い、通販で「outlander」の55Lのザックを購入した。価格は5300円で、ほかのザックと比べてとても安価でお買い得だった。しかし、届いたザックを背負ってみると、なんだか大きすぎるような感じがする。また、荷物を入れると肩にすごく重さを感じた。人によっては合うだろうが、小柄な筆者には大き過ぎたようだ。

 そんな違和感を感じながらもザックを使用して半年後、ザックのショルダーハーネスのバックル部分が破損してしまったのだ。幸いにも、下山中で登山口までは近く、ロープで応急処置ができたので事なきを得た。もし、このトラブルがすぐに戻れない山の奥で起きていたらと思うと、怖い話である。どんなザックでも突然壊れるトラブルはないとはいえないので、ロープやカラビナなどの応急処置道具を忍ばせておくと安心だ。

しくじりポイント3:ザックをフィッティングしないで買ってしまった。

■登山装備選びの失敗を防ぐ行動の3つ

足のサイズを測っている様子(スーパーフィート ブランノックデバイスで測定)(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 これらの失敗談から、筆者が考える「登山装備選びの失敗を防ぐ行動」は以下の3つである。

1.店員と相談して装備を選ぶ
2.足のサイズを測る
3.フィッティングをして確認する

 登山装備はいろいろな種類があり、自分に合うものを見つけるのは難しい。そのため、登山用品店の店員に話を聞くとよいだろう。登山経験豊富で、実際に商品を使ったことのある店員であれば、的確なアドバイスがもらえる。

 登山靴を選ぶ際は、一度足のサイズを測ってもらうのがおすすめだ。足のサイズをきちんと把握していないと、筆者のように、合わないサイズの靴を選びかねない。

 そして、必ずフィッティングをして確認するのが大切だ。ザックや登山靴など、身に着けてみないとわからない部分は多くある。とくに登山靴のフィッティングはシビアなので、履き心地を店員と確認しながら選ぶとよいだろう。

■自分に合った登山装備を選ぼう!

 筆者の失敗談から、登山装備選びの失敗を防ぐ行動についてご紹介した。当たり前のことに感じるかもしれないが、同じように失敗をしてしまう人は一定数いるだろう。装備を買いなおす事態を防ぐためにも、店員と相談しながら、フィッティングして装備を選ぶようにしよう。