●概要
標高2,578mで、関東以北で最も標高が高い山である。単独峰として遠くから望む形容は美しく、頂上から360度のパノラマが広がる眺望も素晴らしい。五色沼や弥陀ヶ池(みだがいけ)の湖沼や、数多くの高山植物が群生する夏の花畑など、見どころが多い山としても人気が高い。
日光白根山は男体山や女峰山など日光群山の最高峰で、日光側からは最も奥に位置するため奥白根山とも呼ばれる。栃木県日光市と群馬県片品村の県境に位置し、登山ルートも数多い。ここでは群馬側の丸沼高原スキー場のロープウェイを利用したルートを紹介する。
●ルート&見どころ
丸沼高原スキー場の日光白根山ロープウェイで一気に標高2,000m地点へ。スタートはここから、大きく右回りで周回するルートを行く。山頂駅からは白根山の頂上部まで一気にせりあがった屏風のように迫る山容が見渡せる。
登り始めは緩やかな勾配の針葉樹の森を進む。大日如来を過ぎた頃から傾斜がきつくなり、七色平との分岐へ。
そこからはゆっくりと標高を上げていき、分岐から約800mを超えたあたりから、ジグを切りながら高度をどんどん稼いでいく。森林限界を超え、更に砂礫を行くと奥白根神社の祠が見える、そこが南峰の頂上だ。ここから一度下がり、もう一度登ると最標高点の山頂に至る。ここからは男体山、至仏山、武尊山などの周囲の山をぐるりと見渡せる。眼下にはせき止め湖の五色沼が美しい。
頂上部は火口帯らしい大きな岩が残る。下山は五色沼を右手に眺めながら弥陀ヶ池を経由して七色平へ。後は往路に合流し、山頂駅へと戻る。