■地下鉄御堂筋線で淀屋橋駅を下車

 大型連休も来月末ごろに迫った昨今、お出かけの計画を立てている人も多いだろう。一方、「どこへ行っても人だらけだし、とくに今年はコロナ禍も収まって、すごい人出だろうなあ」と、あきらめムードの方もいるかもしれない。

 そんな人にオススメなのが都心の散策。関西でいえば大阪市内がうってつけで、お手軽だ。今回は大阪メトロ御堂筋沿線で、神社と寺院を訪ねるルートを紹介したい。

 御堂筋線といえば、言わずと知れた大阪市内の大動脈路線だ。1933年に日本で最初の公営地下鉄として梅田から心斎橋間が開業し、1938年に天王寺まで延伸。現在は北大阪急行電鉄の相互乗り入れと合わせ、千里中央駅からなかもず駅(正式には中百舌鳥駅)までの30.4キロを結ぶ。ちなみに、御堂筋線の路線カラーが赤色(クリムゾンレッド)なのも動脈を流れる血液の色が由来だ。

 最初の降車駅は淀屋橋。オフィス街であり大阪市役所などもある官庁街だが、土日祝日は比較的人の姿はまばらだ。駅から歩いて約5分。御堂筋の西側に鎮座しているのが御霊(ごりょう)神社である。

■神社の境内から離れた場所に建つ鳥居

御霊神社の正面鳥居

 創建は850年、大嘗祭の翌年に行なわれた八十嶋祭の祭場である圓神祠(つぶらしんし)をはじまりとする。かつては境内に講談や落語などの常設小屋も設けられ、とくに1884年に開設した人形浄瑠璃の御霊文楽座は大きな賑わいを見せたと伝えられる。

 御霊神社の特徴はほかにもあり、際立っているのが南鳥居だ。この鳥居、神社の南側に建っていたビルの真正面に位置していたのだ。

御霊神社の南鳥居

 もともとこの場所には神宮寺である宝城寺があったが廃絶され、鳥居だけが残された。現在、ビルは建て替え中で、工事現場前に鳥居だけがぽつんと残されている。