■なぜ失敗したのか

寒空の下では固形燃料は火力不足だったか(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 当初の想定からすれば、今回の試みは完全に失敗だった。なぜ失敗に終わったのかを考察すると、実験した際の環境が大きな要因であると考えられる。それは気温である。

 今回固形燃料による調理を試みたのは2月の下旬。寒さ厳しい時期であり、当日の最高気温は10℃に達していない。外気温が低かったため、固形燃料1つの火力では十分にメスティンやフライパンを温めることができなかったと考えられる。

■固形燃料を使うのに向いている時期とは

 今回の結果を総括すると、冬場などの外気温が低い時期に固形燃料での調理は向かないと思われる。固形燃料の数を増やす方法もあるが、炭火や焚き火、バーナーを用いた調理であれば安定して強い火力を供給できるので、寒い時期はそちらを使うのが効率的であり得策だろう。固形燃料については、外気温が暖かい時期に使用するのが良いのかもしれない。

 なお、今回調理に失敗した食材は、バーナーで加熱したほか雑炊にして残さず食したことを追記しておく。