登山家や徒歩・自転車などでキャンプを楽しむ人にとって、荷物はできる限りコンパクトで軽くしたいもの。そんなウルトラライト派のハイカーやキャンパーから人気を集め、世界中に愛用者を広げているエスビット『ポケットストーブ』をご存知だろうか? その名のとおり、手のひらサイズのストーブだ。コンパクトで軽量なので、手軽に持ち運びできる。筆者も自転車キャンプでは必ず使用している。そこで、全世界で愛用されているエスビット『ポケットストーブ』の使い方を解説するので、参考にしてほしい。

■エスビット『ポケットストーブ』とは?

ライターと比較するとコンパクトさがよく分かる(写真:堀田篤史)

 エスビットはドイツのメーカーで1936年に設立。固形燃料を使用するストーブで、ライターと比較しても高さはそんなに変わらないくらいの大きさだ。実用性の高さから70ヵ国以上の軍隊で使用されている。

 ストーブの大きさは3サイズ。スタンダード(ミリタリーは同じサイズ)が幅98×奥行77mm。ラージは、幅132×奥行96mmでスタンダードを二回り大きくしたサイズ。ミディアムは、スタンダードとラージの中間で、幅115×86mm。固形燃料は、ストーブに最初からセットされている。

 重さはスタンダード、ミリタリーが85g。ラージで174g、ミディアムは107gと、どれもかなり軽量だ。携帯性は抜群である。

■エスビット『ポケットストーブ』の使い方

本体にはイラストで使用方法が描かれている(写真:堀田篤史)

 箱から本体を取り出す。本体に使い方がイラスト化されているので、初めての使用でも迷うことはないはずだ。

固形燃料が一緒に収納されている(写真:堀田篤史)

 本体を広げると中に固形燃料が収納されているので、取り出してセッティングする。同製品は固形燃料が本体に収納できるので、コンパクトになる。

固形燃料をセッティングした様子(写真:堀田篤史)

 固形燃料にライターかマッチで着火する。使い方はたったこれだけで、使用するのにかかる時間は30秒ほどだろう。

 固形燃料は、スタンダードとミリタリーがあり、スタンダードは1タブレット4gで、ミリタリーは14g。燃焼時間は、スタンダード約5分、ミリタリーが約12分。使いやすいのはミリタリーのほうだろう。

■『ポケットストーブ』で使用できる調理器具

●フライパンと鍋

ソロ用のフライパンなら安定感抜群(写真:堀田篤史)

 ソロ用のフライパンや鍋なら余裕で調理可能だ。水を入れた鍋でもグラつくことなく安定感があるので、袋仕様の即席ラーメンも作ることができる。

●ミニ鉄板

ミニ鉄板と『ポケットストーブ』の組み合わせは最高だ(写真:堀田篤史)

 ミニ鉄板と『ポケットストーブ』の組み合わせも良い。キャンプではもちろん、家でも1人焼肉をするのにちょうどいい。ミニ鉄板は100均で販売しているものがジャストサイズ。このセットならコンパクトなので、自転車キャンプや徒歩キャンパーでも焼肉を楽しめるのでおすすめだ。

■『ポケットストーブ』を経済的に使用する方法

100均の固形燃料は燃焼時間もたっぷり(写真:堀田篤史)

 エスビットの固形燃料は少し値段が高く匂いが独特。そこで100均の固形燃料を使用すれば安く経済的だ。燃焼時間、火力は申し分ないのでおすすめである。