■ツシマヤマネコの特徴は?

 イリオモテヤマネコもツシマヤマネコも、日本と大陸が陸続きであった約10万年前に渡ってきたベンガルヤマネコの亜種と考えられている。日本列島よりも台湾に近い西表島と、同じく韓国に近い対馬に希少なヤマネコが生き残っていることは、壮大な島づくりの歴史を物語っているとも言えるだろう。

 ツシマヤマネコの特徴はイリオモテヤマネコとほぼ同じで、「イエネコと同じくらいの大きさ」、「尻尾が太くて長く」「丸い耳は後ろが白くて」「額に縦縞模様」がある。だが、暑さの厳しい南島のジャングルで暮らすイリオモテヤマネコに比べると、ツシマヤマネコは体つきが少し丸く、顔つきもタヌキに近いような可愛らしい印象を受けた。

対馬野生動物保護センターで対面できたツシマヤマネコの「かなた」は、お昼寝中だった
センターのスタッフさんがツシマヤマネコの生息状況や課題について案内してくれた
餌となるカエルやネズミが多い田んぼの周辺では事故が多発しているそうだ
対馬土産は、パッケージのヤマネコがかわいい「ツシマヤマネコ米」がおすすめ