■岡崎の名産「八丁味噌」を堪能

八丁味噌を製造する「カクキュー八丁味噌」(撮影:菅沼とわこ
仕込み桶の上の石積みは八丁味噌ならではの技術(撮影:菅沼とわこ

 岡崎城から、距離にして八丁(一丁は約109m)の場所にある八丁村で作られていたことが名前の由来とされる「八丁味噌」。

 日本全国の多くの味噌は大豆の他に米や麦が使用されているのに対して、八丁味噌は大豆と食塩のみで作られている。

 「カクキュー八丁味噌」では、味噌蔵の見学ツアーを実施しており、およそ30分の見学ツアーは予約不要で空き枠があれば参加可能。

 仕込み桶の上に積み上げられた大量の石は、少ない水分を均等に行き渡らせるために積まれており、このような石積みを行うのは八丁味噌のみ。

 円錐状に積まれた石は地震などでも崩れることはなく、まさに職人技。約6トンの味噌が仕込まれている桶が並んでいるさまは圧巻だ。

 見学ツアーの最後には、北海道産大豆を使用した八丁味噌を使用した味噌汁の試飲もあり、五感で楽しめるツアーとなっている。

■八丁味噌を使った味噌グルメ

味噌を練り込んだソフトクリームに味噌パウダーと味噌煎餅がついた、味噌づくしのソフトクリーム(撮影:菅沼とわこ
味付けに八丁味噌のパウダーを使用したコロッケ(撮影:菅沼とわこ

 八丁味噌のグルメも充実。定番の味噌カツや味噌煮込みうどんが食べられる飲食スペースの他、売店ではソフトクリームやコロッケ、串カツなど、気軽に楽しめる八丁味噌のグルメも販売されている。

 特に味噌が入ったソフトクリームに味噌煎餅、味噌パウダーを添えた「味噌ソフトクリーム」は、味噌のコクとミルクのコクが相まって、相性バツグンである。

●カクキュー八丁味噌

・住所:愛知県岡崎市八丁町 69番地
・電話:0564-21-1355

・ホームページURL https://www.kakukyu.jp/
 ※営業日時はホームページよりご確認ください。

 前編では、家康にゆかりの深い「大樹寺」およびその周辺観光を紹介したが、後半では家康の先祖である松平家にゆかりの深い「松平郷」を紹介する。

 

※この記事の情報は2023年2月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新情報はリンク先のHPでご確認ください。