■ドローンの魅力3 副収入を得られる可能性がある

「ドローンについて情報収集をしていると、ドローンで撮影した素材をストックフォトやYouTubeなどにアップして、なんらかの収入を得ている人を見かける。好きなことで稼げるのは夢があっていいよね。もちろん高いクオリティが求められるだろうし、絶えず作品をアップし続けたりと、実現するまでが大変だとは思うけど……。ドローンで収入を得ることに憧れはあるので、そこを目指して腕を磨いていきたいね」

 ちなみにドローンを本業としていく場合、「空撮カメラマン」「測量操縦士」「薬品散布操縦士」など、プロのドローン操縦士を目指す選択肢がある。主に映像・土木・建築・農業・インフラ業界でニーズがあり、求人情報を元にしたドローン操縦士の年収額は300〜650万円前後と言われている。

■ドローンの魅力4 一人の時間をつくれる

ドローンのコントローラー。操縦に集中すれば、いつの間にか雑念も消える(撮影:Yui Ichihara)

「コロナ禍で自宅でのリモートワークが増えた人もいると思うけれど、家族と一緒に過ごす時間が増えた反面、一人でリラックスする時間が減った人もいるのでは。ドローンは一人の時間を確保するきっかけになるから、特に今のご時世、心身のメンテナンスにも役立つと思う。あと、妻の小言から逃げ出したい時にも(笑)」

■ドローンに取り組んでわかった苦労

 一方で、ドローンを楽しむうえで苦労する点もあるという。「飛行禁止区域の判断」だ。

 ドローンの飛行禁止区域や、飛行方法は「航空法」で定められている。航空法の理解が甘く、うっかり飛行禁止区域で飛行してしまった場合、50万円以下の罰金、最悪逮捕される可能性もある。

 「ドローンに関するエリア情報はまだまだ不完全。だから飛ばしたい場所を見つけたら、看板や公式HP、ドローン専用アプリなどの情報を元に、自分自身で航空法に抵触していないか確かめなければいけない。他にも電柱・電線・鉄塔の有無、天候や風速なども敏感にチェック。骨が折れる作業だけど、安全な飛行のために向き合っていかないとね」

 また、初期費用についても、それなりの額がかかるようだ。

「私の場合は、ドローン本体と、タブレット端末(コントローラー)以外の必要アイテムが全て揃ったセットを4万円ほどで購入。あらかじめタブレット端末を持っていればこれだけでスタートできるけれど、私は持っていなかったので、追加でタブレット端末も購入。これは中古で2万円くらい。あわせて合計6万円ほどの初期費用がかかった。これは趣味用のドローンで、かつリーズナブルな機体の場合の目安だと思う。業務用の本格的なドローンを買うのであれば、数十万円はかかるかと」

■「ドローン」は何歳からでも楽しめる

 ドローンは魅力と将来性あふれるジャンルだ。筆者の父はもうすぐ定年退職を迎える年齢だが、何歳になっても「新たな挑戦」は、人を輝やかせるのだと娘ながらに感じた。ぜひ、ドローンがもたらす未体験の楽しさや喜びを味わってみては。