■まったりできる三草山山頂

三草山山頂はまったりスポット(撮影:野口宣存)
三草山山頂では灌木が成長し、眺望がやや悪くなっている(撮影:野口宣存)

 三草山山頂は日当たりのよい、開けた平地となっている。苔のクッションもあり気持ちいい。天気がよければ弁当を食べた後は、ゴロゴロと昼寝をしたくなるような癒しの場所だ。

 日帰り登山では、普通シュラフは持ってこないが、正月太り解消が目的でなければ、昼寝用シュラフを持って行くのもアリ。

 なお、山頂の眺望は決して悪くはないのだが、下の灌木が成長してきており、以前と比べるとよい眺望とは言えなくなっている。

 山頂でお会いした地元の方によると、眺望をさえぎる灌木の伐採が計画されているらしく、運よく灌木の伐採後に訪問できれば、大阪平野を見渡せる絶景が楽しめるだろう。

■三草山周辺の見どころ

三草山北側にある長谷の棚田を見下ろす(撮影:野口宣存)
三草山北側にある長谷の棚田を見上げる(撮影:野口宣存)

 三草山の周辺は自然豊かな見どころが多い。例えば、才ノ神峠を北に下ったところにある長谷(ながたに)の棚田は、日本棚田百選に選ばれた風光明媚なところだ。

 棚田の中心を流れる長谷川(ながたにがわ)は、ホタルの生息地。そのため5月下旬から6月上旬頃には、「棚田×ホタル」というちょっと変わったホタル観賞を楽しめる。

 三草山周辺で棚田と並んで有名なのが、山頂から才ノ神峠とは反対側の南側へ下った中腹の傾斜地にある「ゼフィルスの森」。ゼフィルスとは、森に棲むミドリシジミ類のチョウの総称だ。

 時期によっては「森の宝石」とも呼ばれる、ゼフィルスに出会える可能性がある。また、ゼフィルスの森は、オオクワガタの生息地として、クワガタファンの間でも有名だ。

■三草山への行き方

三草山登山口・棚田駐車場(写真提供:三草山登山口・棚田駐車場)
三草山登山口・棚田駐車場付近には、のぼりが出ておりわかりやすい(撮影:野口宣存)

 三草山へは、車かバイクで訪れるのが便利。ただ才ノ神峠付近は、古道だけあって道がかなり狭く、駐車場もない。そのため、長谷地区にある「三草山登山口・棚田駐車場」に車やバイクを停めてから訪れるのがおすすめだ。

 駐車場から才ノ神峠までは約2.5km、歩いて30分ちょっとくらい。古い土地なので道順が複雑であるため、スマホのナビを使って、才ノ神峠へ向かうのがよいだろう。

●三草山

・住所:〒563-0368 大阪府豊能郡能勢町長谷

●才ノ神峠

・住所:〒563-0368 大阪府豊能郡能勢町長谷

●長谷の棚田

・住所:〒563-0368 大阪府豊能郡能勢町長谷653

●三草山登山口・棚田駐車場

・住所:〒563-0367 大阪府豊能郡能勢町神山108-1

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