瀬戸内海を眺めている王子が岳の象徴!ニコニコ岩(撮影:中村真吾)

 岡山県民であれば、一度は耳にしたことがある王子が岳。ここは年中、行楽客が訪れることで知られている。また王子が岳には多くの巨岩や奇岩があり、そのなかの一つが、シンボルのニコニコ岩(Smile Rock)だ。

 このニコニコ岩の前には断崖絶壁の絶景スポットがある。そこは低山以上の足がすくむ場所なのだが、覗きたくなる場所でもある。今回はそこを目指して登ってきた。

■王子が岳とは

山頂付近には至る所に絶景スポットが存在する(撮影:中村真吾)

 山陽自動車道の児島ICから車で約20分。岡山県倉敷市児島と玉野市との堺にある山稜で最高峰は標高233.9mの新割山(しんわりやま)。王子が岳の名前はかつて百済(くだら)から来た8人の王子が住んでいた伝承があり、それに由来している。 

 瀬戸大橋をはじめ、四国の山々まで見渡すことが出来る王子が岳は、瀬戸内海国立公園に含まれており、「晴れの国おかやま景観100選」にも選出されている。また、日の出スポットとしても人気があり、元旦には多くの人がご来光を眺めに訪れることでも有名だ。

 王子が岳では至る所に切り立った巨岩や奇岩があり「おじさん岩」や「ひつじ岩」などユニークな名前がつけられている。そのなかでもシンボルとして有名な「ニコニコ岩(Smile Rock)」と呼ばれている巨大奇岩はインパクトがあるのでぜひ見てほしい。

 また山頂を通る遊歩道は綺麗に整備されており、春には山頂付近で千本のソメイヨシノが咲き誇り、青空と青い瀬戸内海をバックに桜を眺めることができる。それ以外に王子が岳ではパラグライダーやボルダリング、カフェなども楽しむことができる。