■ハイキングコースとしても有名なルートを登る!

市営無料駐車場にある王子が岳案内図(撮影:中村真吾)
低山とは思えないくらいの広大な芝生広場で大パノラマの瀬戸内海を眺めることが出来る(撮影:中村真吾)

 今回は海岸線を走る王子マリンロード430の途中にある「創作レストラン帆高」近くの市営無料駐車場に車を停めて、王子が岳山道入り口からまずは標高233.9mにある山頂を目指した。階段としっかりと整備されている遊歩道は、大変歩きやすい。登り始めは少し勾配のきついところもあるが、間もなくして稜線になり、30分程度で山頂に到着した。

 山頂は低山とは思えないほどの広大な芝生広場が広がり、大パノラマの瀬戸内海を一望できる。さらに稜線を20分程度歩くとニコニコ岩だ。道中、多くの巨岩や奇岩があり、そこに人だかりができていた。巨岩に登っている人やぶら下がっている人がいる。動画撮影をしているグループもいた。

 そのなかの一人の男性に話を聞いてみると、ボルダリングをしているとのことで、岩の表面が白くなっている箇所は滑り止めの痕跡らしい。屋内でのボルダリング経験はあるが、自然の岩に登っているところを見るのは初めて。

 王子が岳はオリンピック競技として話題になる以前からボルダリングの原点・聖地として知られていて、シーズンには多くのクライマーで賑うとのことだ。その歴史は1970年中頃まで遡ることができるという。玉野市も公式サイトでボルダリングマップを公開しているので、興味のある方は以下を参考にしてほしい。

王子ヶ岳ボルダリングマップ(日本のボルダリングの原点・聖地と呼ばれる王子ヶ岳)https://www.city.tamano.lg.jp/soshiki/16/2213.html

 ボルダリングを見学した後、先に見えるニコニコ岩を目指して尾根を歩く。道中で大型のイノシシに遭遇し足止めを食らうこともあったが、どうにか20分程度でニコニコ岩に到着した。