■今回選んだのは一番景色が良くて楽なルート

 宝塚西谷の森公園は、南北に走る3本の尾根からなる。入口は南側だ。

 東の尾根と真ん中の尾根の間にあるのが東の谷。この谷には東の谷管理棟や「保与谷池(ほよだにいけ)」がある。西の尾根と真ん中の尾根の間にあるのは西の谷。ここには農舎や水田、畑などがある。

宝塚西谷の森公園保与谷池の堰堤(撮影:野口宣存)
宝塚西谷の森公園、真ん中の尾根に登る道(撮影:野口宣存)

 数あるルートの中で、今回選んだルートは真ん中の尾根から入り、東の尾根を経由して東の谷を抜け戻ってくる道。選んだ理由は、一番景色が良くてなおかつ楽なルートだからだ。

宝塚西谷の森公園の道標はかなりわかりやすい(撮影:野口宣存)
宝塚西谷の森公園の階段の幅は40cm前後で歩きやすい(撮影:野口宣存)

 東の谷管理棟から保与谷池の堤防を横切ると、真ん中の尾根に登る坂道になる。ここが今回のルートの中で一番体力を消耗する場所だ。しかし、ゆっくり景色を楽しみながら進めば、息もそんなに乱れることはないし、冬なので汗もかかない。

宝塚西谷の森公園、峠の東屋(撮影:野口宣存)
宝塚西谷の森公園、峠の東屋から展望台が見える(撮影:野口宣存)

 尾根道まで上がると、あとはほぼゆるい尾根道だ。尾根をしばらく進むと峠の東屋を経て、宝塚西谷の森公園の名物スポット「馬の背」が現れる。馬の背とは背骨のような尾根道に横たわる巨岩。

宝塚西谷の森公園名物、馬の背(撮影:野口宣存)
宝塚西谷の森公園の馬の背から一番奥に見えるのが六甲山(撮影:野口宣存)

 馬の背を抜けるとすぐに展望台に到着。展望台では360度の眺望が楽しめ、六甲山も遠望できる。

宝塚西谷の森公園、馬の背付近は浮砂で滑りやすい(撮影:野口宣存)
宝塚西谷の森公園のもう一つの名物、展望台(撮影:野口宣存)

 展望台から東の尾根に抜け、しばらく進むと、そのまま東の尾根を進む道と、尾根を下り東の谷に下りる分岐にあたる。

宝塚西谷の森公園展望台下の道標からの景色も良い(撮影:野口宣存)
宝塚西谷の森公園展望台からの眺望(撮影:野口宣存)

 そこから東の谷へ下り、谷を南に下ると湿地帯、保与谷池を経由し、東の谷管理棟へ戻ってくる。トータルで1時間程度の行程だった。

宝塚西谷の森公園東の尾根の分岐を右、東の谷へ下る(撮影:野口宣存)
宝塚西谷の森公園東の尾根から下ってくると、さらに東の谷と真ん中の尾根方面の分岐(撮影:野口宣存)

■宝塚西谷の森公園への行き方

 宝塚西谷の森公園は、宝塚の中心、宝塚歌劇団あたりから北へ車で約30分走った兵庫県宝塚市北部にある農村地帯「西谷」にある。訪れるには車やバイクが便利だ。無料駐車場も完備されている。

 公共交通機関を使う場合は、JR武田尾駅から阪急バスで約10分。西谷の森公園口停留所で下車し、そこから徒歩650m、約8分で東の谷管理棟に到着する。

 なお、西谷地区にはコンビニやスーパーは一切ない。弁当の購入などは事前に済ませておきたい。また飲み物の自販機とトイレは東の谷管理棟と西の谷の農舎の2ヵ所しかない。飲み物購入やトイレは、山に入る前に済ませておこう。

 では宝塚西谷の森公園へ行ってらっしゃい。

●兵庫県立宝塚西谷の森公園

・住所:兵庫県宝塚市境野保与谷14-1

・URL:https://nishitaninomori.jp/

●兵庫県立宝塚西谷の森公園 第1駐車場

・住所:兵庫県宝塚市境野柳谷1

●兵庫県立宝塚西谷の森公園 第2駐車場

・住所:兵庫県宝塚市境野柳谷

●兵庫県立宝塚西谷の森公園 西の谷駐車場

・住所:兵庫県宝塚市境野柳谷7

●阪急バス西谷の森公園口停留所

・住所:兵庫県宝塚市境野大道北28

・URL:https://www.hankyubus.co.jp/rosen/pole/3139.html

●阪急バスJR武田尾駅停留所

・住所:兵庫県宝塚市玉瀬イヅリハ

・URL:https://www.hankyubus.co.jp/rosen/pole/3148.html