■シーン別で考えるおすすめのタイヤ

 さて、それでは具体的にどんな方にどのタイヤがマッチしているのでしょう。お住まいの地域や生活スタイルに合わせてご紹介したいと思います。

●1. 夏タイヤ

 乾いている路面=晴れの日、と濡れた路面=雨の日に強いので、雪が降らない地域に住んでいる方にオススメです。あとは通常は夏タイヤを装着しておいて、いざというときのためにチェーンを備えておけば、出張やレジャーなどで雪国へ行く必要が出てきたときなどに安心ですね。

●2. スタッドレスタイヤ

 雪や凍った路面に強いので、雪がよく降る地域に住んでいる方や、頻繁にスキー場など降雪地に出向く方は持っていると安心です。特に積雪量の多いドカ雪や凍った路面でも心強いパートナーとなるでしょう。(※チェーン規制がある道を走る場合には、別途チェーンが必要です。)

 スタッドレスタイヤは熱に弱いという弱点があります。暖かい時期に走行しているとゴムの摩耗が進み買い替えサイクルが早くなってしまいます。そのため、例えば北海道の降雪地域に住んでいる方でしたら、冬はスタッドレスタイヤで、春にオールシーズンタイヤに履き替えると、急な雪にも対応できますし、タイヤの必要以上の摩耗を防ぐことができます。

 また、スッタドレスタイヤは夏タイヤと比べると雨で滑りやすいという弱点もあります。こういった点からも夏場もスタッドレスタイヤを履きっぱなしというのはおすすめできません。

●3. オールシーズンタイヤ

 オールシーズンタイヤの弱点を先に言いましょう。それはドカ雪や凍った路面が苦手な点になります。それを踏まえるとこんな方におすすめです。例えば、あまり雪が降らない地域に住んでいて、年に数回はスキー場に行く方や、車通勤が多くゲリラ雪などいざというときに備えておきたいという方です。オールシーズンタイヤを通年履いておけば問題なさそうですね。念のため、チェーンは持っておきましょう。

 また、ぬかるんだ泥の道にも強いので、キャンプや釣りが好きな方などアウトドア志向が強い方にもピッタリです。

社内の研修資料も用いながら説明してくれた髙木さん

オールシーズンタイヤについているマーク

M=マッド(泥)、S=スノー(雪)、スノーフレークマーク=冬用タイヤ規制走行可