■タープを選ぶ際のポイントとは?

 ここでは組み立てやすさに関わる、タープを選ぶ際に大切な2つのポイントを説明する。どれも細かいが見逃せないポイントなので、ぜひ参考にしてもらいたい。

●メインポール用のロープの数を確認しよう

 タープの柱となるメインポール用のロープの本数は、地味だが大切なポイントだ。

メインポール用のロープが1本だと楽に組み立てられる(撮影:小松優太)

 タープを張る際は、タープのグロメット(ハトメ部分)にメインポールの上部(先端部)を差し込み、さらにその上にロープの輪を取りつけることで固定する。実際に取りつける際、メインポール用のロープは2本より1本の方が取りつけに手間がかからない。

メインポール用のロープが2本だと組み立てがやや面倒だ(撮影:小松優太)

 一方で、メインポール用のロープが2本あるものはポールに2回取りつける必要があることから、やや手間に感じやすい。そのため、2本になっているタイプを扱う場合は、筆者はあらかじめロープを結んで1本にしてから作業することにしている。

■自在ロープの調節部分は固定力に関わる

 自在ロープの長さとテンション調節部分はロープを固定するのに重要なパーツであり、主に2種類ある。ここも細かい部分だが確認しておきたいポイントだ。

金属製の三つ穴タイプはロープとの接点が多く、固定力に優れている(撮影:小松優太)

 自在ロープの長さとテンション調節部分は、金属製の三つ穴タイプがおすすめ。強い風に煽られても固定力が弱まりにくいのが特徴である。これは、ロープを3点で固定しているためだ。

金属製の三つ穴タイプよりは固定力が若干弱い金属製の二つ穴タイプ(撮影:小松優太)

 金属製の三つ穴タイプと比べ、やや固定力が弱い傾向がみられるのが金属製の二つ穴タイプだ。このタイプは市販されているタープの多くに採用されている標準的なパーツだ。

 なお、自在ロープの調節部分はさまざまなものが単独で販売されており、簡単に交換できる。固定力を高めたい人は、金属製の三つ穴タイプに交換するのも手だろう。