キャンプにおいて、ネックになるのが撤収作業だ。

 自然の中で自分の体を休めるためにはテントやタープなど、さまざまなシェルターを設営しなくてはならないため、片付けには時間がかかる。

 そんな設営に使われるのがテントやロープを固定するためのペグやタープの柱となるポールだ。タープとテントを設営するとペグは10本以上地面に打ち込むことになり、地面が固い場合かなりの重労働になる。

 ポールは固定するために手間がかかるうえに、風が強いと倒壊する可能性が高い。

 そこで今回はテントやタープを設営する際にペグやポールを使わず、立木や石といった自然のものを活用して設営するコツを紹介する。

 準備や片付けが楽になるうえに荷物を減らすことができるので、ぜひ参考にしていただきたい。 

■立木や石など固定できるものがある場所を選ぶ

立木が2本あればタープが張りやすい(撮影:田中一馬)

 ペグの代わりになるのが石で、ポールの代わりになるのが立木だ。この2つがある場所というのは、キャンプ場でいうなら整地された平地のサイトではなく、林間サイトや川沿いなどにある、自然の地形を活かしたキャンプ場だ。

 そういった場所を探すためにはキャンプ場のホームページやSNS等で検索するか、電話で問い合わせてサイトの状況や環境を確認しておくと間違いがない。