北アルプスの山麓にパウダー自慢のスキー場が並ぶ白馬エリア、そのなかでも随一のビッグマウンテンがつがいけマウンテンリゾートだ。このスキー場には二面性があり、べースエリアはファミリー層や初級者で賑わう広大な緩斜面が広がる一方で、ゲレンデ上部はパウダースノーがどっさり積もるハードな斜面が並ぶ環境だ。
降雪後の朝イチ、ベースにはファットスキーを手にしたスキーヤーが列を作る。ベースから6人乗りのゴンドラリフト「イヴ」に乗り込むためである。その山頂駅から、さらに「つが第2ペアリフト」に乗ればゲレンデトップにアクセス完了。あとは、“TSUGA POW”と呼ばれるその上質な雪の中にドロップイン。
豪雪地帯だけに、“パウダーの特盛”だ。ゲレンデだけでもお腹いっぱいだが、さらにバックカントリーを滑る環境もアリ。5月GWまでとシーズンも長く、パウダーフリークがシーズン券を購入する価値のあるスキー場なのである。
●ここがオススメ!
1. ゲレンデが大きく奥行きが深い
2. 豪雪地帯でパウダーがどっさり積もる
3. ゴンドラで効率よく上部にアクセス可能
■ A「馬の背コース」 降雪量はスキー場随一 尾根沿いの超絶斜面
・滑走距離:1,300m
・斜度:最大32度 / 平均17度
・斜面の向き:東
馬の背コースはスキー場でもっとも雪が多いエリアにある非圧雪コース。標高が高いので雪も軽い。パウダー遭遇率が極めて高い。東方面の尾根沿いに連なるレイアウトで、滑れば“馬の背”という名称の意味が分かる。晴れた日には浅間山や八ヶ岳連峰が望める。
■ B「栂の森ゲレンデ」 標高1700m地点にフワフワの深雪が積もる
・滑走距離:630m
・斜度:最大23度 / 平均14度
・斜面の向き:南西
スキー場の最上部にある手応え充分のコース。滑走距離は630mだが侮ってはならない。このゲレンデはパウダースノーがたっぷりと降り積もり、原生林に囲まれた北アルプスを見下ろす素晴らしいロケーションに誰もが息を呑むはず。
■ C「ハンの木ゲレンデ」 滑走レベルを問わずに楽しめるロングコース
・滑走距離:3,000m
・斜度:最大30度 / 平均12度
・斜面の向き:東
馬の背、栂の森は上級者向きといえるが、ハンの木ゲレンデはパウダー初級者でもトライしやすいコース。まっすぐで幅の広い斜面が続くので、パウダー滑走の練習にも適している。その長さは3km。斜度の変化があるため、上級者もいろいろと遊び方を見つけて滑ることができる。