滑走可能な面積の実に65%が非圧雪。シャルマン火打は、この稀有なオリジナリティが大きな魅力のスキー場だ。もともと周辺全体が豪雪エリアで、日本海を望む北斜面というロケーションもあり、ゲレンデにはサラサラでドライなパウダースノーが5mも積もる。ハイシーズンにはその深雪を泳ぐように滑ることができるのだ。
コースは、ベースから第一クワッドリフトで標高1,009mのトップにアクセスでき、そこから扇型に広がるようなレイアウトになっている。スキー場側が非圧雪パウダーを売りにしている以上、それを楽しむためのコースも多様で、大興奮必至のコースもあれば、初級者がトライしやすいコースもある。つまり、上級者の絶好の遊び場であるとともに、パウダーを滑る練習をするのに向いたフィールドでもあるということだ。
その環境は遠方から滑りに行く価値アリ。新雪遭遇率も高く、そこで「THE DAY」を迎えられるかもしれない。
●ここがオススメ!
1. 非圧雪コースの割合が驚くほど高い
2. 豪雪エリアにあり雪質もレベルが高い
3. 1本のリフトで効率のいいルーティンが可能
■A「飛山」 全長1kmを超えるパウダー食べ放題エリア
・滑走距離:1,100m
・斜度:最大26度
・斜面の向き:北
ベースから第一クワッドリフトに乗って、真っ先にチョイスしたいのがここ。コースというより“エリア”という方が適切で、1kmを超える広大な敷地がひたすら非圧雪になっているのだ。降雪後の朝イチはまさに楽園と化し、バックカントリーの気分も味わえる。
■B「プリンセスボウル」 地形とパウダーがもたらすクセになる浮遊感
・滑走距離:276m
・斜度:最大24度
・斜面の向き:北
ゲレンデトップからベースを向かって右側にある斜面の1つ。杉林を抜けてエントリーする。疎林帯で立木も少ない快適斜面だ。地形がユニークで、コース途中で大きな斜度変化がある。そこにパウダーのマジックが加わり独特な浮遊感を生み、それが何より面白い。
■C「 禅」 ツリーラン初級者には“ちょうどいい”条件のコース
・滑走距離:278m
・斜度:最大21度
・斜面の向き:北
メロウに楽しめる疎林&オープンバーンである。ベーシックな「ハイトライブ」など、シャルマン火打にはいくつものツリーラン環境があるが、ここはとくに初級者にオススメのコースだ。21度と斜度が適度であり、木々の感覚も絶妙。気負わずに、ゆっくり滑るのもいい。