近年のアウトドアブームを受け、国内の自動車メーカーは、アウトドア用途に適したテイストの車種を続々と発売している。これらの多くがSUVとのクロスオーバーモデルなのだが、実は他にもアウトドアに向いている車は多数存在する。

 今回はアウトドアに使える車をチェックする3つのポイントをご紹介しよう。

■サスペンション性能に優れた車種

 凹凸のある道や長距離を走る機会が多いアウトドアにあたっては、サスペンション性能の善し悪しも重要であることを覚えておこう。サスペンションとは車の足回りを構成するパーツで、路面の凹凸から生じる衝撃を吸収しつつ、操作性や安定性の向上にも一役買っている。

 サスペンションの性能が良い車は運転の疲労を感じにくく、乗り心地は気持ちよさすら感じさせる。反対に性能が悪いと、走行中常に身体が振動を感じて疲れやすい。

車の乗り心地を左右する重要なパーツ(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 乗り心地がよいサスペンション性能の車種は、セダンタイプや高級SUVに多い。特にトヨタのクラウンは、中古車で販売されている古いモデルでも非常に快適だ。アウトドアのイメージとは合わないかもしれないが、本格的なオフロード走行をしない限りでは、これらの車種も選択肢に入る。

■使用できる電源が豊富な車種

USBポートと100Vのコンセントは車のパワーモードをONにして使用する(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 キャンプ中でも電気が使えると、スマートフォンの充電や電気製品の使用などができる。電源サイトが利用できればいいが、車にも電源があると便利だ。そんな時に頼りになるのが、使用できる電源が多い車となる。

 近年の車は充電用のUSB端子が標準で備わっている場合が多い。スマートフォンやモバイルバッテリーだけでなく、充電式のLEDランタンなども充電可能だ。

 ハイブリッド車にはコンセントが付いている車種もあり、電気製品も使える。ポータブル電源を持ち歩かなくてもよくなり、電源付きサイトがないキャンプ場でも一安心だ。

ノートパソコンの充電もお手のもの(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 コンセントに繋いで使用できる出力は、事前に確認しておきたい。多くの場合は、合計1500W以下とされている。また、コンセント使用時にバッテリー残量が減ると、アイドリングが始まってしまう。駐車中のアイドリングは自治体の条例やキャンプ場のルールに抵触するおそれもあるので、十分に注意しなければならない。

 車内で電気製品を使うなら、トヨタのノアハイブリッドのようにスペースが広く取れる車種をおすすめする。