●天井

 天井は小物を収納するのに大きく使えるデッドスペースだ。左右の窓の上についているアシストグリップに「カーゴネット」を取り付ければ、収納スペースの完成である。

 このスペースには、寝袋、インフレーターマット、枕、窓の目隠し(マグネットカーテンやサンシェード)など、就寝時に使うかさばるものを収納するのがおすすめだ。

 デメリットは車種によってはバックミラーが見えなくなる可能性があるということ。天井が低い車種は収納がバックミラーに干渉する可能性が高い。この収納を導入する前には、バックミラーに収納が干渉しないか必ず確認してほしい。

 なお、ネットのたわみが気になる人は、突っ張り棒と結束バンドを使えばたわみを軽減できる。突っ張り棒をアシストグリップに乗せ結束バンドで固定し、その上にカーゴネットを貼り、突っ張り棒とカーゴネットを結束バンドで固定するのだ。

 ネットがたわみすぎてバックミラーが見えなくなる場合は、この方法を試してみてほしい。ちなみに筆者はデジタルミラーを装備している。

●壁面(窓面)

壁面を活かした収納例(車種:日産クリッパー)

 意外と見落としがちなのが壁面のデッドスペースである。壁面には大きいものは収納できないが、取り出しやすいというメリットがある。

 ハンギングチェーンやマグネットフックを使い調理器具、ライト、水などの使用頻度の高い物を収納するのがおすすめだ。

■デッドスペースを活用し快適な車中泊をしよう

 今回は、シートの後ろ、シート下、天井、壁面などのデッドスペースを活用した収納例を紹介した。

 デッドスペースを活かして物を適材適所に、取り出しやすく収納すると車中泊は劇的に快適になる。天井や窓の視認性を確保したうえで収納したものが落ちないよう配慮しながら、今回紹介した収納術を実践してほしい。