■カメラマンが列をなす撮影スポットが多数

佛通寺道中に続く紅葉(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 佛通寺本堂に行くまでの道中でもすでに紅葉が進んでおり、広島らしい紅葉街道が堪能できる。

 各有名撮影スポットごとにカメラマンが順番待ちで待機するほど賑わっており、広島県の中でも普段は静かな三原市にそれだけの人たちが集まることは滅多にない。写真家たちでさえも魅力を感じる紅葉スポットなのだ。

小川のそばに落ちる紅葉(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 佛通寺周辺には小川が流れており、そこを流れていく紅葉の葉は、一つひとつが人の思いを乗せて流れているように感じた。きれいに色づいた葉が小川を流れていく様子を見られるのは、貴重な体験だ。

■紅葉時期に色づく、佛通寺内の庭

佛通寺内の庭。秋は紅葉で色づく(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 本堂へ入ると本格的な紅葉を目の当たりにする。拝観料は大人が300円で、学生が200円、小学生以下は無料となっている。拝観時間は8時から17時となっている。

 例年であれば、紅葉の時期だけは夜間のライトアップを18時から20時で行なっているが、残念ながら今年は「近年の訪問者増加に伴い,地理的条件から訪問者の安全を確保するのが困難となった」として、三原市ホームページにて中止が発表されている。

 来年以降、チャンスがあれば、夜の灯りに照らされた幻想的な美しい紅葉を目に焼き付けてほしい。

 紅葉時期は県内や近県の方々が大勢来訪するため、かなり混むことが予想される。車で来訪を予定されている方は、道路が狭く、佛通寺周辺は一方通行となっているため注意が必要だ。

 前年は駅から送迎バスが出ていたため、来訪される際は車ではなく、公共交通機関を使うことをおすすめする。

■隠れた紅葉の名所「佛通寺」

 全国にある紅葉スポットの中でも、あまり知られていない佛通寺は、その場所を訪れるだけで癒される不思議な場所だ。広島を人と違った視点で楽しみたい方や、神秘的な紅葉を見たい人はぜひ佛通寺へ足を運んでほしい。