京都府福知山市は、2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』で長谷川博己さんが主役を務めた武将・明智光秀が城を築き、街を整備した城下町だ。

 市のシンボルの福知山城は11月8、9日の2日間、市政85周年記念として、2018年以来2度目の将棋界最高位「竜王戦」の舞台となり、人気プロ棋士・藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖の五冠)のタイトル戦で注目されている。

 その福知山城を幻想的なプロジェクションマッピングで演出するイベント「福知山イル未来と2022」が、9月から10月(10月10日で終了)にかけて実施。多くの観光客や地元の人たちを魅了した。

 自然豊かな人気の観光地で、四季折々の様相で幅広い世代が楽しめる「三段池公園」や、貴重な鬼の展示物を飾る博物館がある鬼伝説が残る「大江山」など、全国各地から観光客が訪れる。 

 今回は秋の魅力が詰まった福知山市の1泊2日の夫婦旅にふさわしい観光スポットを紹介する。

■「福知山城」をプロジェクションマッピングで演出

鮮やかに光輝く「アートのじゅうたん」は、子どもだけでなく大人も大興奮(写真提供:京都府)
バラエティーに富んだプロジェクションマッピングが彩る福知山城は、プロ棋士・藤井聡太竜王のタイトル戦の舞台に(写真提供:京都府)

 JR福知山駅から徒歩5分の福知山城公園と旧城下町の新町商店街では、9月9日~10月10日の金、土、日曜日と祝日にイルミネーションで彩るイベントが実施された。

 夜の福知山城では、城一帯がプロジェクションマッピングの演出の舞台となり、街を華やかに彩る光と音響によるショーで、観光客たちを楽しませていた。

夜空に浮かぶ「福知山城」は高台から市民を見守る市のシンボル(写真提供:京都府)

 この幻想的な演出は、光の祭典「福知山イル未来と2022」というイベントで、福知山青年会議所などが2018年から実施。福知山城をぐるりと囲む250mのプロジェクションマッピングが注目を集めている。

流れるような光と音で彩られた「福知山城」の参道(写真提供:京都府)

 城をぐるりと囲むように天守閣までつながる参道は、青や水色の光が波のように動く映像が映し出され、歩いているだけで違う世界にいるような感覚が楽しめる。

 ライトアップされた城のふもとの広場が城のプロジェクションマッピングのメイン会場。大きく映し出された映像に、歓喜の声を上げていた。

 来年開催されるかどうかはまだ未定のようだが、この感動をぜひ、もう一度味わってみたい。

石の材質や形状が不自然な「転用石」は、他の石垣と比べて明らかに浮いていて、見つけるのが楽しい(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 また、福知山城は石が不足した戦国時代、築城の際に石仏や燈籠(とうろう)を石垣などに使用した「転用石」が多いことでも知られる。ライトアップされる中、形状や質の違いを探す夜の散歩もまた、非日常的で貴重な体験。城公園のベンチから眺める市内の夜景も美しかった。

 夜の城の散策は時が止まったように長く感じられた。幻想的な世界観をタイムスリップに重ねたからだろうか。目を輝かせるパートナーの表情を見て、感動することの素晴らしさをあらためて実感した。

●福知山城公園

住所:〒620-0035 京都府福知山市字内記5番地
電話:0773-23-9564

URL:https://www.fukuchiyamacastle.jp/