■「きゅうざかの道」は本当に急坂だった!
「きゅうざかの道」は、距離にして約1.3km・高低差は約350mなのですが、その名の通り、ハードな急勾配の斜面が続き、登り切った後の爽快感をシッカリ味わうことができます。ルートの途中には山道整備の資材置き場の所在地を示している(と思われる)「1/13」と書かれた看板が地面近くに刺さっており、坂の途中はこれを目印に13ヶ所で現在地を知ることもできます。
■登り切ると関西を代表する縦走コース「ダイヤモンドトレイル」!
急坂を上りきると、そこは東峰(標高853m)です。ここからは「ダイヤモンドトレール(通称:ダイトレ)」に入ります。ダイトレは、奈良県香芝市の「屯鶴峯(どんづるぼう)」「二上山」、大阪府最高峰「大和葛城山」「金剛山」、今回訪れている「岩湧山」を通り、和泉市の「槙尾山」まで延びる約45kmに及ぶ関西を代表する縦走コースです。
■いよいよ岩湧山山頂へ。ススキの草原と絶景が広がります!
先ほどまでの急坂が嘘のような平坦なトレイルを進むと、いよいよ岩湧山の山頂付近です。新河内長野八景に選ばれているススキの草原に囲まれたトレイルの先には、葛城山脈の尾根筋連峰が広がる絶景スポットのお目見えです。大阪の街並みはもちろん、夜のうちに雨が降った翌朝などは、空気が澄んでススキ越しに淡路島まで見通せます。
特に、15時〜夕暮れ前はススキが黄金に輝いてもっとも綺麗に見える時間帯です。ただ、絶景に見惚れていると、下山が夕方になってしまってライトを持っていないと危険なので注意しましょう。
岩湧山(標高897m)の木看板と二等三角点で山頂を確認し、もう少し先に進めば複数のベンチが設置されている広場があります。取材時は平日の午後でしたが、カップルが昼食を楽しんでいました(お邪魔しました!)。