前回に引き続き、今回は残暑が厳しい低山の里山でも、比較的涼しい早朝にサクっと歩ける「モーニングトレイルコース」をご紹介します。

 調整の自由度が高いのは、街に近い自然ならでは。体力と時間に合わせて、歩きやすいパートだけで短く切り上げることもできるし、長く歩いて体をいじめることもできます。さらに、同じコースでも昼にスタートすれば、「低山サウナ」で良い汗を流せて整いますよ(熱中症には要注意!)。

改札を出てすぐ。マイナスイオンたっぷりのトレイルヘッドへ

 京阪電車交野線「私市(きさいち)」駅は、大阪府民の森・ほしだの園地とくろんどの園地の間にある駅で、大阪公立大学植物園(通称:きさいち植物園)があったり、川遊びが楽しめる星の里いわふねなど、自然を満喫できるアウトドアステーションです。

 今回は、大阪府民の森「くろんど園地」方面に向かってスタートします。まだ静かな住宅街を抜けるとすぐに、未舗装路と自然が目の前に広がってきます。トレイルヘッドの入口は月輪の滝です。早くも、ここで涼んで帰りたくなりますが、水浴びは帰りのご褒美に取っておいて、暑くなる前に先を急ぎます!

改札を出て住宅街を過ぎれば、すぐにこの景色! 自然をたっぷり感じることができます

樹々のトンネルを抜けて、巨石を眺めながらくろんどの森へ

 滝横の木階段を上り、シングルトラックの山道へ。このルートは山道から見下ろすと、大きな岩がゴロゴロ。岩と岩が重なり合う間を尺治川が流れ、せせらぎをBGMに先を進みます。

 くろんど園地までのルート中盤で、右手に巨石が重なり合う洞窟のようなスポットが目に入ります。ここは尺治の豊水潤の滝と呼ばれ、山からの湧き水が岩を伝って流れ落ちている場所です。川のせせらぎのBGMと木漏れ日がたっぷりな、この雰囲気が続けば残暑の里山でも楽しめますね。

 しかし、ここから先は雰囲気が一変。一転して木影が少なくなる代わりに、青空が広がる開放感たっぷりのくろんど園地に進んでいきます。

川のせせらぎをBGMに木漏れ日が射し込む森。今日が良い日になる気しかおきません!
尺治の豊水潤の滝は、巨石が重なり合い洞窟のような見た目
くろんどの森が近い目印のクジラ岩。ここから先はしばらく青空と太陽が友達です