■クライミングとボルダリングの違い

 クライミングとはルートクライミング(ロープクライミング)やロッククライミング、ボルダリングなどを含んだ総称で、ボルダリングもクライミングの一種だ。

 ルートクライミングは、ロープを使用して10m〜の高い岩壁やジムの課題を登る。クライミングジムでは使用できるホールドが決められているが、スタートのホールドが明確に定められていないケースが多い。また、壁や岩を登るクライマーと、ロープの操作をしてクライマーの安全を確保するビレイヤーとが必ずペアになる。

 ルートクライミングはさらに2種類に分けられ、あらかじめ天井などの終了点から吊り下げられたロープを装着して登る「トップロープクライミング」と、ロープを地面から引き上げながら登り、自分で支点となるカラビナに引っ掛けていく「リードクライミング」にわけられる。

 登る距離が長い分、瞬間的な筋力よりも持久力が求められる。筋力頼りの登り方ではないため、ルートクライミングの方が女性や高齢の方の比率が高い傾向にある。

ルートクライミングの課題。同じ色のホールドのみを使用して、指定されたゴールを目指す(写真提供:PUMP1川口)

 クライミングジムとボルダリングジムの違いだが、「クライミングジム」というと、ルートクライミングを備えるジム、ボルダリングを備えるジム、またはその両方を備えるジムを指し、「ボルダリングジム」というと、ボルダリングのみを備えたジムを指すのが一般的だ。