■1発目の荷上げ! 生鮮食品はお肉一択! 肉肉肉!
今年の夕食は、マッサマンカレーを提供することにした。せっかくなら国産の鶏モモ肉のソテーを添えて、明日も元気に歩けるようなメニューにしたい。
でも、その大量のお肉はどこで調達したらよいのだろう。土地勘のない私は困ってしまい、Googleマップを見て光岳の麓の川根本町に近い(近いと言っても、1時間か2時間くらいはかかる)お肉屋さんに片っ端から連絡を入れた。荷上げの日程は事前にこの日と決めていても、延期や前倒しがある。そんなときにも、決行日まで保管してくれて、決まった日の朝一で配達してくれるお店を見つけないといけない。果たして、そんなわがままなリクエストを受け入れてくれるお店があるのか……。
数件断られてしまったあと、「おお、いいよ! やれるよ!」と気前よく引き受けてくれたのは、島田市にあるくわばら精肉店さんである。ちなみに、川根本町から島田市までは、車で大井川沿いにずーっと南下して1時間半ほどの距離にある。
荷上げは予定と日程が1日ズレてしまったけれど、桑原さんはなんとか都合をつけてくれ、当日カッチンこっちんのお肉を運んでくださった。国産の鶏モモ肉、その総量は320kg! 溶けてしまわないように、ヘリが飛ぶ直前に荷造りをする。まずはヘリの第一便はお肉。こちらを山に運びます!!
■山の上では、汗だくになって荷物を小屋に運び入れます
山の上では、奥秩父の金峰山小屋で修行を積んだ高橋くんを中心に、4人のスタッフが荷物を運びまくっていた。荷物を下ろしたヘリが、再びやってくるまでの時間は大体15分。その間に届いた荷物を片付けて、次の荷物を下ろすためのスペースを空けるのだからえらいこっちゃである。
小屋に戻ってから様子を聞いたら、15分あるはずだけど、感覚としたら3分くらいで水を飲む休憩時間は10秒。そうしているうちに、もう次のヘリの音が聞こえてくる感じだった、そうだ。ヘリのパイロットさんも「すごい速さで働いていました。頑張ってましたよ〜」と言うくらいだから、相当忙しく動き回ってくれたのだろう。まるで部活のようにみんなで声を出して、勢いだけでなく、安全に乗り切ってくれたようだ。本当に助かった。来年はどうにかもっと上手いことやらないとなぁ。みんなのおかげで、滞りなくヘリでの荷上げは無事に完了です。
山小屋から下ろした荷物やゴミなどを役場の方にお願いし、私とスタッフのともちゃんはぐるっと回って飯田の登山口へと向かった。休む間もなく、明日は小屋に向かいます。