■調理検証

 気温や風、五徳や調理器具等の環境により異なるので、あくまでも目安としてほしい。

●湯沸かし

沸騰具合を見ても火力は十分だ

 まずは基本となる湯沸かし。コーヒーカップ1杯分程度の約200mでは、どちらも約4分で沸騰。火力の差はあまり無いようだ。

 80mlの方は沸騰完了後も16分ほど燃焼時間が残っているので、カップ1杯分のお湯を沸かすには燃焼時間が長すぎるように感じた(※着火時に火のついた燃料が飛び散る危険があるため、少量での使用は禁止されている)。

 大きめのカップラーメンに使用する程度の約500mlでは、

40ml:10分間では沸騰させることができずに火が消えてしまった。本体を冷まし、再度燃料を補給したあと3分程で沸騰。(本体を冷ます時間を含むと計13〜14分)
80ml:約12〜13分で沸騰。500mlを沸かしてもまだ余裕がある

●炊飯

クッカーで炊く際は、沸騰時に一度かき混ぜると焦げ付きにくくなる

 次は炊飯。今回は1合の白米を炊き上げられるかを検証。1合炊き上げるのに要した時間は約10分。こちらは40mlも80mlも補充無しで無事炊き上がった。

 ここでひらめいた。ここから10分蒸らしている間に、おかずの用意とスープのお湯が沸かせるのでは?  ということで試してみる。おかずは目玉焼き、お湯はカップ1杯分の約200ml。

40ml:火が消えてから燃料を追加して湯沸かし開始
80ml:そのまま湯沸かしに移行。どちらも約4分で湯沸かし完了

●目玉焼き

 40mlも80mlも燃焼時間はまだ5〜6分残っているはず。そのまま目玉焼きを作っていく。こちらも3分程度で完了!

・40ml:一度燃料の補充が必要だった
・80ml:補充無しで1食分作ることができた

 目玉焼きは好みの都合で半熟だが、燃焼時間には余裕があったのでしっかり焼き上げることも可能だ。

ご飯、スープ、目玉焼きの順番でちょうど食べ頃の温度となった

 火力も燃焼時間も十分なダイソーのアルコールストーブ。日中炎が見えない点は注意が必要だが、使い慣れれば便利な道具となってくれるだろう。