秋の行楽シーズンは、暑くも寒くもなく旅行に最適な気候。空気が澄んでおり、外を歩くだけでも清々しい。そして、幻想的なライトアップが見られる秋の夜長もおすすめ。

 今回は世界遺産「宮島」のライトアップを紹介しよう。

■嚴島神社の大鳥居約70年ぶりの大規模修復中

ライトアップされた、2022年9月時点の足場に覆われたの大鳥居(写真:大善亨)

 世界遺産「嚴島神社」のシンボルである大鳥居。1168年に平清盛が建立した大鳥居を初代とすると、現在の大鳥居は1875年建立の8代目となる。その大鳥居も140年以上の時が経ち、損傷と老朽化が進んでいた。そこで、2019年6月より約70年ぶりの大規模修復を行なっている。

 今回の大規模修復は約70年ぶり。人生においても一度お目にかかれるかどうかの、レアな風景だ。2022年10月より徐々に足場が取れ、足場に覆われた大鳥居は幻の姿となり、現在は美しく再建された大鳥居の姿を見ることができる。今、宮島を訪れても足場で覆われた大鳥居を見ることはできないのでご注意を。

■もう見れない幻の神殿!?

足場も建物のデザインのよう(写真:大善亨)

 2022年10月現在は、修復中の足場も大部分が撤去され生まれ変わった大鳥居を見ることができる。完全に足場が撤去されるのは年内とのこと。今しか見られない幻の神殿のようだ。

 島内のライトアップは、日没30分前後から午後11時までなので時間に余裕を持って訪れるか、宮島近辺で宿泊するのがおすすめ。じっくりと幻想的な景観を楽しんでもらいたい。