■人丸山
子午線を肌で感じるため、天文科学館の建つ人丸山に登った。といっても標高30mの低山。山上にある社寺への石段を上るだけだ。
飛鳥時代の歌人・柿本人麿(かきのもとのひとまろ)を祀る柿本神社は、古くは人丸神社といい、明治4年の神仏分離令で隣接する人麿山月照寺(ひとまろさんげっしょうじ)から独立した。人丸山の名はこの柿本人麿にちなんでいる。
人丸山から見下ろしてみれば、山陽電車のホームにも白いラインで子午線が描かれているのが見える。時の町・明石では、地図上の東経135度より、標準時を示す東経135度を大切にしていることが伝わってきた。