ヘラブナ釣りと言えば、なんとなく敷居の高いイメージを持つ人も少なくないだろう。

 しかしヘラブナ釣りは管理池での釣りと、自然河川やダムなどで行う野釣り(のづり)と呼ばれる2つに分かれており、管理池での釣りであれば初心者でもヘラブナに出会える可能性はかなり高い。

 しかし、それはある程度釣りの経験を積んだ人の話し。では普段から釣りに親しんでいない全くの釣り初心者がヘラブナ釣りをしたらどうなるのだろう。

 今回は知人の中学生の子どもに初めてのヘラブナ釣りを体験してもらうべく、愛知県豊田市にある「ひだ池」を訪れた。

 ヘラブナ釣りに挑戦してくれたのは「瞬くん」中学1年生。これまでの釣り経験は、父親に何度か連れられて行ったブラックバスのルアー釣りのみ。

 「ヘラブナって何? デカいの? 引くの?」

 と全く情報がないところからのスタートで、果たしてどうなるのだろうか。

■ヘラブナ釣り初心者の中学生が挑む! まずはレンタルタックルを確認

レンタルの竹竿を持って初めてのヘラブナ釣りに挑む(撮影:戸松慶輔)

 午後2時、ひだ池に到着して受付を済ませる。レンタルの竿や仕掛け、エサがこちら。1.5メートルほどの竹竿に糸とウキ、針などの仕掛けがついている。

 エサは小袋に分けられたグルテンエサで、水を入れる量までしっかり記載されている。

 筆者は口出しも手出しも一切なし。釣りに訪れた初心者の案内は、通常営業通りスタッフの畑さんに行ってもらうようにお願いした。