■デメリット1 まず、移住者だと土地を借りるのが大変

知り合いから中古のハウスを借りて、現在は野菜栽培をしている

 畑をやりたいという人も多いが、意外と畑が見つからずに諦める人も多い。畑を借りる場合は近くて、環境がいい場所を探すことが大事だが、希望に合う畑を見つけられないケースも多々ある。農業を初めてする方には土地を借りるのに時間がかかり、諦める人もいる。

 そうならないためにも、最初は自分の土地を借りるのではなく、農家や農園で働きながら、農地を借りる方法がいいだろう。筆者も農地を借りる際は、知り合いの方に紹介をしてもらったが、農業を行っている実績があったので優良なハウスを借りることができた。はじめて農業を行う方は農園などで働く方が、農業の技術も学べ、農地を見つけるためのつてとなるケースも多い。

■デメリット2 農地を借りるのにはお金かかるケースが多い

畑を維持するには農機具を買うことで、作業も効率的にできる

 ハウスを新築で建てる場合は数百万円を超える莫大な金額が必要だ。新しく農業を行う人はハウスや農地を借りるのが一番だろう。筆者の場合は月約1万円でハウスを借りている。農地を安く借りたい場合は、農地付きの家に住むのもおすすめだ。農地やハウス代込みで家賃となっているケースもある。そんな家があるのか?  と思う人もいるだろうが、田舎では畑がついている家が多い。

 まずは小規模から行い、軌道に乗ってきたら、新しいハウスや農地を借り、規模を拡大するのも悪くないはずだ。

■デメリット3 農業をするためには農機具や肥料・種代もかかる

野菜の成長促進と保温ののために不織布を使用して育てている

 農業を行うには、どれくらいのお金が必要なのか気になる人も多いだろう。大型の農業機材を購入するには数百万単位の投資が必要なケースもある。

 筆者の場合は耕運機は4万円ほどの家庭用、草刈り機は2万円ほどの機材を購入した。大きな農業機材は、2点しか購入していないが、野菜の日焼けと保温のために不織布(ふしょくふ)や鍬(くわ)などの消耗品も購入している。

台風でハウスが損傷した場合は修理代も必要だ

 備品の購入だけで、およそ10万円程度かかっているが、野菜の種をはじめ、肥料などでも年間1万円程度は必要だ。また、災害によりハウスが壊れたり、ハウスの穴などを塞ぐための消耗品費も購入しているので、修理用の材料でも年間数万円程度必要なケースも出てくることを忘れてはいけない。