■秋キャンプにおすすめ「おうし座流星群」の特徴

 おうし座流星群には2つの特徴がある。まずは「火球」と呼ばれる、明るい流れ星の出現。「火球が夜空に出現」というニュースを目にすることがあるが、あれだ。

 なお、一般的に火球とは「マイナス4等級程度より明るい流星」のことで、普通の流れ星に比べ極端に明るいものを指す。

 もう一つは、流れるスピードが非常にゆっくりであること。ペルセウス座流星群の半分程度のスピードのため、初めて見たときは驚くだろう。

 地上から見る流れ星のスピードは、地球の公転軌道の前方から向かってくるものは速く、公転軌道の後方から流れてくるものは遅く見える。ペルセウス座流星群は前者、おうし座流星群は後者が多いようだ。3回願いごとを言う時は、ペルセウス座流星群よりおうし座流星群がおすすめだ。

■流星群のおすすめ観測時期とは

三大流星群以外にも様々な流星群がある(図:ヤマシタナオト

 流星群がもっとも多く流れる日「極大日」が今年は10月10日頃のおうし座南流星群と、11月12日頃のおうし座北流星群と、おうし座流星群は年に2回発生する。

 実は流れ星は極大日の前後1週間も多く流れる。特におうし座流星群はピークがはっきりしない特徴があり、極大日と前後1週間との差があまりない。

 今年のおうし座流星群の極大日は月が明るいため、観測しやすい月が明るくない別の日を選ぶのもおすすめだ。

 さらに、二つのおうし座流星群の間には、オリオン座流星群(極大日10月21日頃)もあり、秋は「10月初旬から11月中旬にかけてが流れ星を観測しやすい」時期と言える。

 流星出現数の少ないおうし座流星群だが、月明かりや天気の条件がよければ1時間に数個見つけられるはず。