■登山口から山頂までの行程

 金毘羅山は1時間弱で登れるが、マイナーな山なため、道が少し荒れており、道標がほとんどない。したがって目印のテープが頼りになる。

国道176号から見た民家脇の金毘羅山登山口(撮影:野口宣存)
民家脇の金毘羅山登山口(撮影:野口宣存)

 まずこの金毘羅山、登山口が非常にわかりにくい。国道176号を北上し「セブンイレブン三田加茂店」を過ぎて最初の角を右折。そこから30mのところにある民家の脇が登山口だ。「加茂金毘羅宮、大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)加茂野山宮」という小さな道標がある。実はこの道標は国道からも見えるのだが、存在感が薄く、ほとんどの人は気付かない。

加茂公民館手前の金毘羅山登山口(撮影:野口宣存)
金毘羅山登山口付近の堰堤(撮影:野口宣存)
入口がわかりにくい金毘羅山登山道(撮影:野口宣存)

 加えて、登山道への入口はもう一つある。先述の国道176号の曲がり角の次にある、加茂公民館へ向かう丁字路を曲がり、5m程進んだところで右折。少し進むとため池の堰堤(えんてい)が見えてくる。堰堤の右側にある林が登山道の始まりだ。民家脇の登山口からの道もここで合流する。筆者が訪れた時は堰堤の工事中だったが、もし工事が終わっていなければ、仮設トイレが目印になるだろう。

金毘羅山登山道で一番迷いやすいポイント、大木の分岐を右に進む(撮影:野口宣存)
金毘羅山二つ目の分岐は道標があるので安心。ここから約5分で加茂金毘羅宮だ(撮影:野口宣存)
金毘羅山の加茂金毘羅宮。金毘羅宮の字体は各所でバラツキがある(撮影:野口宣存)

 なお、登山道に入った後、迷いやすいポイントは大きな木がある分岐点。どちら側にも目印のテープはあるが、道標がないためどちらに進んでよいか判断ができない。登山道は右だが、国土地理院地図があれば判断には迷わないだろう。万一、左側の道に進んだ場合は、ため池の畔で行き止まり。登山道に復帰するには、大木の分岐まで戻る必要がある。

 分岐の後は道なり。しばらく進むと、「加茂金毘羅宮、大山祇神社加茂野山宮」という道標がある。この道標に従い右に曲がり、急登を登ること5分程度で加茂金毘羅宮に到着だ。加茂金毘羅宮の脇の道標にしたがって、1分程度で山頂。なお、登山口から山頂までは1時間弱だ。