■おすすめの島内移動手段「電動キックボード」

最近街中でも見かける電動キックボードを体験できる(撮影:すがぬま)

 島の周囲は5.5kmで、歩いても十分まわることができるが、さまざまな移動手段も用意されている。おすすめは電動キックボード。近年、街中でも見かけるようになった乗り物だ。

 利用の際は、運転免許証が必要。貸出用のヘルメットを着用し、簡単な説明を受けた後、出発する。時速は最高20km程度だが、自身でスピード調節は可能。利用料は自転車と比べると高め(30分1000円~)ではあるが、島内には急な坂もあるため、電動キックボードであれば快適に移動できる。

 島内は車の走行が比較的少ないため、車と並走する場面もそれほど多くないので安心だ。日常生活ではあまり乗る機会がない乗り物を体験できるのも、島の観光を楽しむ一つの魅力である。

■日間賀島のおすすめスポット3選

●たこの駐在所

たこをイメージしたおもしろい外観だが、もちろん一般的な駐在所と同じ役目を果たしている(撮影:すがぬま)

 全国でここにしかない、たこをイメージした駐在所。日間賀島にぴったりの様相だ。かわいらしい外観だが、もちろん警察官が駐在している。こういった遊び心に島ならではの温かみを感じる。

●たこ駐在所(日間賀島駐在所)

・住所 〒470-3504 愛知県知多郡南知多町日間賀島浪太79−4
・電話 0569-21-0110

●どこでもドア

扉を開けたら別の世界へ連れて行ってくれそうな「どこでもドア」(撮影:すがぬま)

 東港のビーチ近くに立つ「どこでもドア」。何もない場所にポツンと立っており、扉の先には海が広がっている。可愛らしいピンク色が自然豊かな周辺と相反して、とても目を引く。子どもから大人までわくわくする写真映えスポットだ。

●どこでもドア

・住所 〒470-3504 愛知県知多郡南知多町日間賀島北地72

●島唯一の信号機

島唯一の信号機で、子どもたちは交通ルールを学ぶ(撮影:すがぬま)
西港と同じく東港にもたこのオブジェが設置されている(撮影:すがぬま)

 東港にある信号機は、島の子どもたちが交通ルールを学ぶために大きな役割を果たしているという話もあるが、実際は交通量が少ないこともあり、点滅信号となっていた。

 ただ、普段当たり前のように見ている信号機が、島に一つと言われると、希少性が高まり、ありがたい気分になる。

 愛知県に「島」のイメージはあまりないかもしれない。しかし、実際に足を運んでみると、数々の作品で取り上げられたことに納得ができる、魅力たっぷりの「多幸の島」だ。