■9月に出回る代表的な品種
<豊水(ほうすい)>
幸水に次いでメジャーな品種。人気の秘密は、非常に強い甘みと爽やかな酸味のバランスです。幸水よりも少し大きく、果肉は柔らか。幸水に代わって豊水が出回り始めると、暑さが落ち着いてきた証拠で、秋の訪れを告げる梨と言えます。
<南水(なんすい)>
糖度が高くなる品種で、酸味が少ないため、強い甘さを感じられます。収穫時期は9月中旬からで、貯蔵性に優れるため、冬場に店頭で見かけることも多い。長野生まれの品種で、収穫量のほとんどは長野県内で生産されているので、長野方面を訪れた際は探してみましょう。他に品種名に「水」が付く梨同様、果肉はとてもジューシーです。
<秋月(あきづき)>
シャリッとした食感と、酸味が少ない甘い果汁が人気の品種。他の和梨よりフルーティな香りも特徴です。名前の通り、主に秋に収穫される品種で、「果実の形が月のように見える」ことから名付けられたそうです。
<新高(にいたか)>
幸水、豊水に次いで生産量の多い人気品種。収穫時期は9月下旬から。特徴はその大きさで、大きいものは800g〜1.5kgになることもあります。柔らかな果肉は酸味が少なく糖度が高いため、とても甘く感じます。別名「梨の王様」とも呼ばれています。