千葉県の房総半島西部に位置する鋸山(のこぎりやま)には、「地獄のぞき」と呼ばれる絶景がある。鋸山の石は、建築などの素材として加工しやすい凝灰岩でできており、房州石として江戸時代から採石が盛んに行われていた。

■電車・フェリー・ロープウェーと乗り継いでいく交通旅

 この記事で紹介する「地獄のぞき」のある鋸山へ行くにはいくつかのルートがある。今回は、電車だけでなくさまざまな交通機関を利用できる上、費用も抑えられるお得なルートを紹介。

 東京駅からは、JRと京急を利用して神奈川県久里浜まで、約1時間900円の鉄道の旅、久里浜港から千葉県の金谷港へは東京湾フェリーに乗船し、約40分900円の船旅、その後は片道500円のロープウェーに乗り、鋸山山頂までは5分となる。

■東京湾を眺める絶景ロープウェーに乗り、鋸山山頂へ

 千葉県金谷港に到着した後は、10分ほど歩いて鋸山のロープウェー乗り場に向かう。ロープウェーの乗車料金は片道500円だが、往復だと950円とお得になる。乗車時間はわずか5分足らずだが、一気に329mもの高さを上っていき、東京湾を眺められる風景はまさに絶景。

 あっという間に山頂へ。気軽に散策できる山として家族連れやお年寄りの方も多く訪れているが、「地獄のぞき」を見るためには、ここからさらに日本寺の境内を山登りしていくことになる。