■国内唯一! クジラと泳げる海水浴場

毎年期間限定でクジラと泳ぐイベントが実施されている「くじら浜海水浴場」(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 夏に多くの観光客が訪れる太地町の「くじら浜海水浴場」では毎年開かれている人気イベントがある。今年は7月22日から8月16日に開催された。午前11時と午後1時の2回(各15分程度)、2頭の「ハナゴンドウ」という種類のクジラを海水浴エリアに放すという国内で唯一、自然に近い状態のクジラを間近に眺めることができる貴重な体験に子どもたちは大興奮だった。

 海水浴客たちは可愛らしいクジラを間近に眺め、怖がりながらもキャッキャッと大喜びで、アニメの世界のような非日常の世界を体感していた。

●施設情報
施設名:くじら浜海水浴場
住所:〒649-5171  和歌山県東牟婁郡太地町太地3767-1(無料駐車場あり)
電話:0735-59-2335

URL:https://taiji-kanko.jp/event/kujira-beach.html

■大迫力のクジラショー

クジラの生態や太地町との関わりが学べる「太地町立くじらの博物館」(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 太地町は捕鯨で栄えたまちで、400年以上にわたってクジラと深く関わって生活してきた。「町立くじらの博物館」は、世界の海に80種類以上いるといわれるクジラが哺乳類でありながらも水中生活を行っている理由をはじめ、生態や歴史、食文化などについて学べる施設。標本や資料、伝統的な捕鯨方法「古式捕鯨」を再現したジオラマ模型を展示し、くじらの魅力や知られざる特徴などを紹介している。

世界で一番大きな動物「シロナガスクジラ」の全身骨格の複製は目に飛び込んでくるほどの迫力(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 標本では、世界で最も大きい動物「シロナガスクジラ」(推定体長26m)の全身の骨格が強化プラスチック製の原寸大で再現され、その迫力は圧巻そのもの。ほかに、セミクジラやシャチなどの骨格も展示している。

クジラショーでは迫力のホエールジャンプが観賞できる(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 また、国内では珍しい「くじらショー」もあり、イルカと比べて体長が大きいゴンドウクジラのジャンプは着水時の音や水しぶきもケタ違いで迫力満点。体全体が地上に出るほどの高いジャンプ力をみせ、会場は拍手に包まれていた。

珍しいピンク色の「ハナゴンドウ」にも出会える(撮影:ブラボーマウンテン編集部)
イルカとのふれ合いやエサやりなど貴重な体験も(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 一方、イルカのエリアではクジラに負けじと「イルカショー」があり、バンドウイルカやカマイルカが鮮やかなジャンプを披露。トレーナーがイルカの体の特徴などを詳しく解説し、パフォーマンスの楽しさだけでなく、学びの面に重点を置くのも魅力で、子どもは「勉強になった」と、興奮気味に学んだエピソードについて話していた。

 博物館入場料は大人1500円、小中生800円。エサやり(300円)やふれ合い(1000円)など体験メニューも豊富だ。

●施設情報
施設名:太地町立くじらの博物館
住所:〒649-5171  和歌山県東牟婁郡太地町太地2934-2(無料駐車場あり)
電話:0735-59-2400

URL:http://www.kujirakan.jp/