■対策3:スタッフバッグを使う
スタッフバッグはパックライナーと似ているが、一般的に3〜25Lなどの容量が小さい袋状のものを指すことが多い。防水機能のあるものとないものがあるので、購入する際にチェックしよう。
濡らしたくない撮影機材や充電器、シュラフ、着替えなどを小分けして防水スタッフバッグに入れることで、ほぼ確実に中身を濡れから守ることができる。また、カラフルなスタッフバッグで小分けすると、中に何が入っているか、すぐに分かりやすいメリットもある。
一方、スタッフバッグの数だけ荷物が重くなるので、最大限軽量化したい人には向かない。
■対策4:チャック付きビニール袋を有効活用
専用の防水バッグは高品質な分、やや高価。なるべく予算を抑えて気軽に防水対策したい場合に使えるのが、ジップロックなどのチャック付きビニール袋だ。耐久性が気になる場合は、開口部の向きを変えて二重に梱包するか、接合部などにダクトテープを貼るなどして強度を高めよう。
チャック付きビニール袋は、チャックの上両端に穴を開けて紐を通せば簡易的なサコッシュに、ドライフードとお湯を入れればクッカー代わりになる。防水対策以外にも色々と転用できるのも便利な点だ。
■対策5:サコッシュなどに入れてレインウェアの中に隠す
どうしても濡らしたくないものは体の前面に身につけ、レインウェアで覆ってしまうのも手だ。
筆者は、防水のサコッシュに地図やモバイルバッテリー、財布、生理用品などを入れ、その上からレインジャケットを羽織っている。サコッシュによってはやや動きづらさが出るものの、ザックやレインウェアのポケットに直接入れるよりも確実に雨から守れるのでおすすめ。使うサコッシュは、止水ファスナーのついたものがベター。
今回ご紹介した5つの防水対策は、登山初心者でも簡単に導入できるものばかり。まだ実践していないものや気になった対策があれば、ぜひ試してみてはいかがだろうか。