■「よみがえりの湯」赤穂温泉でリフレッシュ

 「赤穂温泉」は「播磨灘」に面した海岸沿いの高台にある温泉地で、瀬戸内海に沈みゆく夕陽を眺めながら楽しめる露天風呂が人気だ。

 皮膚への浸透に優れた食塩など、ミネラル成分を多く含む中性の「食塩泉」で、なめらかな感触が特徴。塩分が皮膚の表面に付着して汗の蒸発を防ぐため、保温効果が高い。

 また、20倍に希釈しても温泉成分を維持するほど高濃度で、入浴用としては神経痛や筋肉痛、関節痛に効果が期待できる。飲料用としては慢性消化器病、慢性便秘など多様に適応する。赤穂温泉は三要素「温度、成分、湯量」を兼ね備えた万能さが売りだ。

 その優れた泉質から別名「よみがえりの湯」とも呼ばれ、観光客からは「パワーの源になる」などの評価を得ている。のんびりと一泊の旅での利用だけでなく、日帰り入浴でリフレッシュする利用客も多い。

■「日本の夕陽百選」の赤穂御崎

赤穂御崎から眺める「日本の夕陽百選」の絶景(写真提供:赤穂市)

 瀬戸内海を一望できる岬「赤穂御崎」は、温泉宿が軒を連ねる観光地にある。「日本の夕陽百選」にも選ばれる夕陽は、多くの観光客を魅了。近年は「恋人の聖地」としても注目され、縁結びに御利益のある神社もある。

 穏やかな瀬戸の海に浮かぶ大小の島々を望み、快晴の日には遠く四国の山並みまで見える優雅な景色が売りだ。海岸沿いの遊歩道は、木や草花が四季折々の表情を見せるほか、潮騒が聞こえ、ロマンチックな気分にさせてくれる。。

 遊歩道の途中には、大石内蔵助(おおいしくらのすけ)が赤穂を去るときに、 何度も見返していたといわれる「大石名残の松」もある。やはり、赤穂といえば「忠臣蔵」だ。