■雲海に囲まれる時間は、まるで天空に浮かんでいるかのよう

<望洋平キャンプ場>(岩手県一関市)

気仙沼を望みながら雲海の広がる高台でのキャンプは最高のひとときだ

  岩手県と宮城県の県境にある「望洋平(ぼうようたい)キャンプ場」も、真夏でも比較的涼しいです。一関市の室根山という円錐形の形をした八合目に位置しており、30℃を越えることは稀。360℃大パノラマの、展望に優れたキャンプ場でもあります。

 特徴としては、遠く気仙沼の街を望める展望の良さに加えて、条件が良いと眼下に広がる雲海が見られること。まるで天空に浮かんでいるような錯覚に陥ります。

 自分が計画したときの天気予報は曇り時々雨予報で、完全に景色は諦めていたのですが、行ってみるとキャンプ場は雨雲の上。すっかり晴れていたのが印象的でした。雲海を狙うなら、晴れではなく、あえて曇り予報を狙うのも良いかもしれません。

場内はどこを切り取っても絵になる

 雲海の見られる場所は、オートサイト内にあり、場所が限られています。ですが、フリーサイトも景観が良く、どこで張っても良いロケーションに泊まれるのも、このキャンプ場の魅力です。じつは室根山の頂上には天文台があり、時折観望会も開かれているそうです。もし興味があれば、HPで事前に情報をチェックしてみてください。

近くには温泉施設もあり、そこまでの道のりも絶景だ

 近くには「まきばの湯」という入浴施設もあり、とても便利です。キャンプ場からまきばの湯に行くまでの道のりも絶景で、ついつい車を停めて見惚れてしまうほどです。

 どこの風景を切り取っても言うことなしで、キャンプ場で過ごしたあとは、麓の気仙沼に足を運んでみるのも良いでしょう。