■神話のある神秘的な場所、大浪池
途中、すれ違った下山中の男性が、「今日は霧がよく出て神秘的だよ」と教えてくれた。すると、池の半分まで来たあたりで、霧の塊がどんどん大浪池を飲み込みはじめ、神秘的な光景に。
神々が天上から霧島にしるしを付け、鉾を霧島の高千穂峰山頂に突き刺した、など、天孫降臨の神話がある霧島だが、大浪池にもこんな言い伝えがある。
竜王の化身である「お浪」が村の庄屋の娘に生まれ変わり、家族仲良く暮らしていたが、結婚話を機に身体を病み、ついには池に身を投げてしまった。この「お浪の池」がやがて「大浪池」と呼ばれるようになったとか。
たしかにこの大浪池。竜の化身がいてもおかしくない雰囲気がある。
