■キャンプがメインならCB缶タイプ

今年発売の注目モデル「レギュレーターストーブ Range(レンジ)」は、不朽の名作「レギュレーターストーブ」のアップデート版

 一方、燃料にCB缶(しーびーかん)を使うタイプのメリットは、燃料が手軽なことです。アウトドアショップに行かないと手に入らないOD缶に対して(ホームセンターにあることもありますが)、手に入る場所が圧倒的に多いのが大きな利点で、価格を比較してもだいぶ割安感があります。

 登山時の収納や持ち運びの点ではOD缶に分がありますが、キャンプに使うのであればCB缶でも気になるほどではなく、メリットの方が大きく感じられるでしょう。

右がsotoの大定番「レギュレーターストーブ」。左はよりヘッドと五徳が大きくなった「レギュレーターストーブ Range(レンジ)」 

 CB缶を使用するタイプのバーナーは、軽さや収納の小ささに優れたモデルはありませんが、その分使用時の安定感や火力に優れているのが特徴です。特にバーナーヘッドと五徳が大きいタイプは、鍋底に広く均一に熱を加えることができ、安定感にも優れているため、大型のフライパンを使った炒め物や鉄板料理にも向いています。

赤ではなく、青い炎こそが高温の証

 ちなみに、OD缶のモデルにも共通するポイントですが、カタログ上のスペックで最大出力数値が高いもの=野外での火力の強さとは言い切れません。ヘッド形状が風に強いすり鉢型になっていたり、火口が多かったり、ガスが完全燃焼した高温の炎の証である「青い炎」が出るかなど、数値以上に細かな要素が熱効率を左右します。

 アウトドア用のクッカーは薄い素材が多いため、火が広がらないタイプで料理をすると1点に熱が集中してしまい、焦げつきやすくなってしまうのでヘッドが大きなものの方が使いやすいことも覚えておきたいポイント。このような細かいディテールの評判もよく調べて、検討材料として考慮しましょう。

「レギュレーターストーブ」はカスタムパーツも充実

 また、風防や火傷防止のシリコン製レッグカバーなど、アクセサリーが豊富に揃うモデルもあるので、カスタマイズを楽しむ余白もあります。

熱効率を高める風防も純正パーツが揃う。セルフカスタムを楽しむユーザーも多い